右肩下がりの売れ行きが…今では1番人気商品に 日本初の樽熟成焼酎メローコヅル 再脚光の転機とは
2023/09/05 15:18

国内外のコンペで受賞が相次いだ小正醸造のメローコヅルエクセレンス
メローコヅルは「インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション」(IWSC)の最高金賞など三つの国際コンペで受賞。「酒屋が選ぶ焼酎大賞」でも大賞を獲得した。
メローコヅルは1957年、同社2代目の小正嘉之助が焼酎の価値を上げるために、日本初の樽熟成焼酎として生み出した。41度と高い度数の「エクセレンス」は、76年に発売した。
鹿児島みやげとして浸透したほか、関東を中心に販売を拡大。ドイツでも“ライスブランデー”として親しまれた。しかし、近年は若者の焼酎離れなどを背景に、販売に苦戦していた。
転機となったのは、ウイスキー製造への挑戦だ。培ってきた樽貯蔵の技術を生かし、2017年に参入した。21年に分社化した嘉之助蒸溜(じょうりゅう)所が製造したウイスキーは、じわじわと知名度を拡大。22年には3大酒類コンペの一つ、サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SFWSC)でジャパニーズウイスキー部門の最高賞を受賞するなど、高い評価を得た。
ウイスキーの浸透に呼応するように、右肩下がりだったメローコヅルの売れ行きが3年ほど前、上向きに転じた。小正倫久社長(42)は「嘉之助のウイスキーの原点」として注目が集まったことが理由と推測する。「味や香り、売り方を変えたわけではない。予想外の出来事だった」と話す。日置蒸溜所に隣接する直売所では現在、1番人気の商品になっている。
同社は、ウイスキーやジンといった洋酒の輸出に注力する。小正社長は「最終ゴールとして目指しているのは、焼酎を世界基準にすること」と語り、ウイスキーと焼酎の相乗効果に期待する。
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