「秋太郎」大漁 江口漁協でバショウカジキの水揚げ始まる

 2023/09/10 08:03
漁船から次々と水揚げされるバショウカジキ=9日午前3時45分、日置市東市来の江口漁港
漁船から次々と水揚げされるバショウカジキ=9日午前3時45分、日置市東市来の江口漁港
 鹿児島県日置市東市来の江口漁港で、「秋太郎」の呼び名で知られるバショウカジキの水揚げが始まった。9日早朝は、2メートル前後のものが次々と船から運び出され、港は活気に包まれた。

 同市沖合や薩摩川内市甑島などの東シナ海が漁場。江口漁協では7日から漁を始め、8日に出漁した3隻が流し刺し網漁で計約90匹取った。

 漁師として独り立ちして“初陣”だった小松春則さん(44)は「30匹取れ大満足。さらに経験を積んでいきたい」。この道40年の宇田昇二さん(64)は42匹揚げ、「形のいいものが多く交じり、初日としては上出来」と笑顔だった。漁のピークは例年10月末ごろまで。

 水揚げされたバショウカジキは鹿児島市の魚類市場に運ばれるほか、近くの物産館「江口蓬莱館」で直売され、タイミングが合えば同館の食堂でも刺し身などを提供する。