「学童難民」増の蒲生で児童クラブ新設検討 来春、地元の社会福祉法人 保護者が姶良市へ請願書

 2023/09/12 18:02
 鹿児島県姶良市蒲生で、共働きやひとり親世帯などの小学生を預かる放課後児童クラブ(学童保育)の待機児童が増えている問題で、同地区で保育施設を運営する社会福祉法人(同市)が2024年4月、児童クラブ新設を検討していることが11日、分かった。児童クラブの新設・拡充を求めた請願を審査する市議会文教厚生委員会で市が明らかにした。同委は請願を採択した。

 検討されている施設は定員45人。既存の保育施設を改修しスペースを確保する計画で、整備の補助金活用や、利用できる児童の小学校区などについて市と協議をしているという。

 市子どもみらい課によると、市内の児童クラブは26施設あり定員は計963人。蒲生は1カ所(定員50人)しかなく、4月時点で12人が待機児童だった。来春には30人以上になるとの試算もあり、保護者らは8月下旬、改善を求めて約2700人分の署名とともに請願書を提出していた。