馬毛島自衛隊基地整備、8月末で工事関係者1520人に ピークは来年2月で6000人に

 2023/09/14 11:48
自衛隊基地建設が始まった馬毛島。画面奥は種子島本島=西之表市の馬毛島(本社チャーター機から撮影)
自衛隊基地建設が始まった馬毛島。画面奥は種子島本島=西之表市の馬毛島(本社チャーター機から撮影)
 鹿児島県西之表市馬毛島で進む自衛隊基地整備について、防衛省は13日、8月末時点の工事関係者数が1520人と明らかにした。ピークの来年2月は馬毛島に約4000人、種子島に約2000人を見込む。

 2月1日時点の工事関係者数は510人だった。8月末の内訳は種子島の宿泊施設に160人、賃貸物件300人、仮設宿舎520人、自宅などに140人。馬毛島の仮設宿舎は400人で、10月ごろまでに約570室に増やす予定。

 防衛省によると、8月からは飛行場施設の伐採に加え、造成工事も始まった。飛行場関連施設の伐採、造成、基礎工事のほか、港湾施設の基礎や本体工事、馬毛島に3000室超の仮設宿舎の建設も進めている。

 塩田康一知事は同日の県議会で「地元の懸念事項を踏まえ、宿泊先確保やごみ焼却施設の早急な設置を要望している」とした上で、「国や地元市町と緊密に連携し、住民の安心安全が確保されるよう取り組む」と答弁した。

 県によると、1月の基地本体工事着工後は県と地元1市2町の担当者による連絡会を8月までに4度開催。知事が設置の考えを示していた首長レベルでの協議会は開いていない。