中国を念頭、南西地域の防衛強化は「喫緊の課題」 木原防衛相が就任会見

 2023/09/14 10:12
記者会見に臨む木原稔防衛相=13日、防衛省
記者会見に臨む木原稔防衛相=13日、防衛省
 木原稔防衛相は13日夜の就任会見で、海洋進出を強める中国を念頭とした南西地域の防衛体制強化は「喫緊の課題」との認識を示した。「(施設整備などに対し)地元自治体の根強い懸念があるとすればしっかり説明しつつ、抜本的強化の実現に向け全力で取り組む」と述べた。

 全国では弾薬庫整備や自衛隊施設の強靱化(きょうじんか)に取り組むと強調。「施設が所在する関係自治体にさまざまな形で情報提供する」とした。弾薬庫に保管するミサイルの詳細について説明するか問われ、「本当に必要であれば副大臣や政務官などと力を合わせ説明を尽くしたい」と応じた。

 鹿児島県西之表市馬毛島への米軍訓練移転と自衛隊基地の「一刻も早い整備が極めて重要」とし、現地視察に関し「着任したばかり。今後、検討していきたい」と語った。

 木原防衛相は防衛大臣政務官などを務め、昨年の安保関連3文書の策定にも携わった。「3文書はまだ文書でしかない。実現のため防衛省自衛隊の先頭に立って取り組む職責の重さを改めて感じている」と述べた。