希少果実、青々たわわ 辺塚だいだい収穫シーズン「爽やかな酸味楽しんで」 肝付・南大隅

 2023/09/15 08:08
収穫期を迎えた「辺塚だいだい」にはさみを入れる関係者=13日、肝付町の内之浦地区
収穫期を迎えた「辺塚だいだい」にはさみを入れる関係者=13日、肝付町の内之浦地区
 鹿児島県肝付町と南大隅町で栽培される「辺塚だいだい」が収穫期を迎えた。肝付町内之浦地区の農園で13日、はさみ入れ式があり、生産者やJA関係者など約20人が青々とした果実を摘み取り、果汁を搾って味わいを確かめた。

 JA鹿児島きもつきによると、地域固有の香酸かんきつで、両町の辺塚地区に自生する。栽培農家は計70戸。2023年産の出荷は青果用3トンと加工用55トンを計画する。収穫が9~10月上旬と短く、希少果実とされている。17年には農林水産省の地理的表示(GI)保護制度に登録された。

 生産者で鹿児島きもつきベジフル内之浦部会の中野正輝会長(49)は「天候に恵まれ比較的大きな果実が収穫できそう。料理や焼酎に合わせ、爽やかな酸味を楽しんでほしい」と呼びかけた。