日米共同訓練「オリエント・シールド」始まる 奄美は18日から本格化、ハイマースも参加

 2023/09/15 10:42
揚陸艇から上陸する米陸軍のハイマース=12日、奄美市名瀬
揚陸艇から上陸する米陸軍のハイマース=12日、奄美市名瀬
 陸上自衛隊と米陸軍による日米共同訓練「オリエント・シールド」が14日、北海道などで始まった。23日まで。鹿児島県の奄美大島では18日から本格化し、他国の艦船による侵攻を想定した共同対艦戦闘訓練と、新たに編成された米軍小型揚陸艇部隊との初連携で燃料や食料の事前集積・輸送をする。

 12日に米陸軍高機動ロケット砲システム「ハイマース」が奄美市名瀬港に入った。物資は陸自白川分屯地(沖縄県沖縄市)から在日米軍ホワイトビーチ(同県うるま市)を経由し、米軍小型揚陸艇で奄美へ運ぶ。名瀬運動公園で物資の一部を一時的に置く。一般・報道公開は予定していない。

 奄美には米陸軍約30人、陸自約150人が参加。奄美駐屯地ではハイマースと陸自の多連装ロケットシステム「MLRS」が非実射で連携を確認する。瀬戸内分屯地(瀬戸内町)にも物資を運ぶ。