ビーチバレー練習拠点は高台の「砂場」 砂浜からは2キロ…なぜここに?【鹿児島国体 会期前競技16日スタート】
2023/09/15 21:13

大学生の助言を受ける鹿屋高校の浜本蓮斗選手(左)と宮田修平選手(左から2人目)=8月下旬、鹿屋体大
県勢はビーチバレー(大崎町ビーチスポーツ専用競技場)と新体操(鹿児島市の西原商会アリーナ)に出場する。
初日の個人競技を控えた新体操少年女子は15日、西原商会アリーナで公式練習をした。各県の代表選手は本番で使う音楽を流し、最終調整をしていた。
県勢はボールやクラブ、リボンの演技を練習した。5人でフープを使う団体競技の流れも確認、指導者から助言を受けた。
国体は8位以内に入賞すると順位に応じて得点が与えられ、都道府県対抗で総合成績を競う。
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県勢の先陣を切る競技の一つが2人制のビーチバレーボールだ。少年男子代表は栄光を目指し、鹿屋体育大学キャンパスの「砂場」で練習を重ねてきた。
先月28日。国体に出場する鹿屋高校3年の浜本蓮斗選手(18)と2年の宮田修平選手(17)が、体大生を相手に縦横8メートルの自陣を駆け回っていた。海砂が敷き詰められ、コートが4面取れる。
鹿屋体大は最寄りの砂浜から2キロほど離れた高台にある。なぜ「ビーチ」があるのか。
2007年まで体大男子バレー部の監督を務めた古澤久雄さん(80)は「歴史が浅いビーチバレーは競技人口が少なく、日本一を取れると思った」と振り返る。国内で大学選手権が始まったのは1989年。当時、県内には支柱を常設した練習場はなかった。
古澤さんは「砂地は他競技のトレーニングにも使える」と大学側を説得、93年に練習場が完成した。他の運動部も使いやすいよう、名称は「砂場」に。風雨で流出するのを防ぐため、選手たちがレジ袋に砂を詰めてコートを囲んだ。鹿屋体大は97年、大学男子選手権で初優勝。その後、3度頂点に立つ。日の丸を背負う選手も輩出した。
体大バレー部の八木渉太さん(21)は、1年ほど前から国体代表の浜本・宮田組の練習パートナーを務める。八木さんは2020年のビーチバレー大学選手権で準優勝した実績を持つ。風や太陽の光を計算し、ペアで試合を組み立てる技術を伝えた。2人は助言を素直に吸収、8月の全日本ジュニア選手権で3位に入った。
鹿屋高校の中山育郎監督(45)は「体大の練習場と八木さんの指導のおかげで急成長した」と感謝する。
国体の競技会場は大崎町のビーチスポーツ専用競技場。浜本選手は「地元の大隅で負けるわけにはいかない」と力を込める。日が暮れるまで砂まみれになってボールを追いかけてきた。先輩たちの汗が染み、県内のビーチバレーの原点といえる「砂場」から、県勢初の頂を目指す。
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