国民の連立政権入り可能性…「公明には何の話もない」 山口代表、次期衆院選へ準備訴え

 2023/09/16 21:15
次期衆院選へ結束を呼びかける公明党の山口那津男代表=16日、鹿児島市の川商ホール
次期衆院選へ結束を呼びかける公明党の山口那津男代表=16日、鹿児島市の川商ホール
 公明党の山口那津男代表は16日、鹿児島市で講演し、支持者らに次期衆院選に向けた結束を呼びかけた。時期は岸田文雄首相の意向次第としながらも「来たるべき選挙で勝利したい。(首相と)呼吸が合って力を発揮できるよう、全力で準備に当たる」と訴えた。

 13日の内閣改造で女性の閣僚が5人誕生したことを歓迎する一方、副大臣・政務官への起用ゼロには「ちょっと残念」と言及。連立与党として、物価高対策や全世代型の社会保障実現に取り組むと強調した。

 講演後、元国民民主副代表の矢田稚子氏の首相補佐官就任に対する所感を記者団に問われ、「首相から任命するとの電話をもらった。任命の趣旨に従った力を発揮し、政権与党にとっても望ましいように進むことを期待したい」とした。国民が連立入りする布石との見方には「連合は連立を否定している。公明には何の話もなく、コメントする立場にない」と述べるにとどめた。

 次期衆院選に備え、党県本部が鹿児島での講演を要請していた。