馬毛島・自衛隊基地整備 反対派有志が3度目の監査請求へ 市有地売却「市長の裁量権逸脱」

 2023/09/17 17:03
 鹿児島県西之表市馬毛島の自衛隊基地整備に反対する市民の有志は16日、市が馬毛島小中学校跡地と隊員宿舎用地の防衛省への売却、島内3市道を廃止したことに対し、3度目の住民監査請求をする方針を決めた。昨年11月までに延べ約470件分を提出したが、いずれも却下されていた。

 違法性や不当性が疑われる点として(1)市民代表である市長は裁量権を逸脱し、市民が納得していない中で契約締結した(2)市有地の売却価格が周辺の土地取引に比べて低い(3)随意契約による売却先決定は地方自治法に反する-ことを挙げた。

 有志約20人は16日、監査請求への参加を呼びかける市民の会を設立した。19日から市監査委員事務局に随時請求する。元教員で会長の目迫ヱミ子さん(85)は「われわれが何を言っても工事が進んでしまっているが、黙っているわけにはいかない」と話した。