鹿児島国体で注目 「日本一のビーチバレー競技場」 20年前整備、県外の選手にも好評な訳がいっぱい 大崎
2023/09/20 18:00

松林に囲まれた自然豊かなコートが広がるビーチスポーツ専用競技場=大崎町
「砂が軟らかく、レシーブのときに飛び込みやすかった」。少年女子で3回戦まで進んだ鹿児島県代表の折尾萌主将(18)=指宿商高3年=は振り返る。
競技場は松林によって海岸線と隔てられているため、海水による浸食や強風の影響を受けにくい。国体に訪れた各県の関係者も「会場全体に水まきできる設備はすごくいい。日本一の競技場」と話した。
町社会教育課によると、砂浜を生かした観光振興を探っていた約20年前、国立スポーツ科学センター(東京)の関係者が訪れ、砂浜の質や立地環境を評価したのがきっかけ。競技場整備の提案を受け、重機で整地して町職員ら約20人が手作業で軽石を拾って造った。
トイレや更衣室があり、約10年前に県の補助事業でシャワー室と倉庫を設置。コート整備は利用者が行うため、維持費はほとんどかからないという。
課題もある。国体の監督会議では「シャワー設備をもっと整えた方がいい」との指摘があった。また、砂鉄が多く含まれ、砂浜の表面温度が高くなりやすい。秋田県代表の選手が試合前、あまりの熱さに足をバタつかせる場面もあった。
専用競技場では毎年、4月の九州ビーチバレーボールリーグの大会を皮切りに、夏場には中高生の全国大会予選を開催。町などでつくる実行委員会は、ビーチスポーツフェスタを開く。来年度は全国ビーチサッカー県予選も予定されている。
町は県ビーチバレーボール連盟に対し、引き続き全国規模の大会開催を要望。町社会教育課は「国体で高い評価を受けた。さらなる活用を探りたい」としている。
-
地元から世界へ…障スポアスリートの育成には社会の理解、協力が不可欠12月5日 21:00
-
J2復帰の瞬間、現地鳥取で見ていたでしょうが…鹿児島ユナイテッドFC、鹿児島市長に昇格報告12月5日 11:30
-
障害者が安心してスポーツを楽しむ社会へ…障スポきっかけに「受け皿づくり」進む12月4日 21:00
-
「持久走」改め「ランニング記録会」で楽しく 指宿・今和泉小、駅伝選手がペースメーカー務める12月4日 20:30
-
ソフトボール森AWが伊佐で教室 日本女子L選手が中学生へ技伝授〈WEB限定写真あり〉12月4日 08:30
-
J2復帰を決めて一夜明け…鹿児島ユナイテッドFCが「感謝のつどい」 選手とファン、喜び分かち合う12月3日 21:25
-
公平性と競い合い、両立するために…障スポの出場区分、毎年見直し12月3日 21:00
-
空手道組手で隈本優羽奈さん(大崎中3年)が全国3位 「インターハイで日本一目指す」12月3日 20:30