日米合同訓練「中止を」 鹿児島に米軍はいらない県民の会、県へ要請「常態化した軍事演習のよう…」 陸自霧島演習場で10月中旬予定

 2023/09/21 21:08
申し入れ書を手渡す「鹿児島に米軍はいらない県民の会」の下馬場学副会長(左)=21日、鹿児島県庁
申し入れ書を手渡す「鹿児島に米軍はいらない県民の会」の下馬場学副会長(左)=21日、鹿児島県庁
 陸上自衛隊霧島演習場(鹿児島県湧水町、宮崎県えびの市)などで10月中旬から予定されている日米合同訓練「レゾリュート・ドラゴン」について、鹿児島に米軍はいらない県民の会(平井一臣会長)など市民団体が21日、国に中止を求めるよう県へ要請した。

 要請書は事故の多い米軍輸送機オスプレイの事故や騒音、振動などに懸念を示し、訓練の中止、県の対策本部設置などを訴えている。

 県の担当者に手渡した同会の下馬場学副会長は「訓練というより、軍事演習が常態化していると感じている。住民の安心安全のために危機感を持って対応してほしい」と話した。

 県は塩田康一知事名で8月29日に陸上自衛隊西部方面総監宛てに要請書を提出。訓練の詳細や情報提供、住民の安心安全確保などのほか、同時期に開催の鹿児島国体に支障が出ないよう求めている。