米軍揚陸艇 陸自と連携し補給物資を運搬 奄美で日米共同訓練「オリエント・シールド」

 2023/09/22 11:43
米軍の揚陸艇から補給物資や車両を陸揚げする陸上自衛隊=21日、奄美市名瀬
米軍の揚陸艇から補給物資や車両を陸揚げする陸上自衛隊=21日、奄美市名瀬
 陸上自衛隊と米陸軍が14日から国内各地で実施している日米共同訓練「オリエント・シールド」は21日、鹿児島県奄美大島で補給物資の運搬訓練があった。米軍の揚陸艇が沖縄から弾薬の模型や食料品、車両などを海上輸送。奄美市内の運動公園を経由し、陸自の瀬戸内分屯地(瀬戸内町節子)へ運んだ。

 午前8時前、奄美市の名瀬港に揚陸艇が接岸。陸自は民間のクレーン車を使い、弾薬の模型やレトルト食料などが入ったコンテナ2個と高機動車2台を降ろした。近くのスロープから陸自のトレーラー2台も上陸。約3キロ離れた名瀬総合運動公園へ運び、荷ほどきをして瀬戸内分屯地へ移した。

 オリエント・シールドはほぼ毎年行われ、今年は米陸軍約1200人、陸自約2300人が参加し23日まである。奄美大島での訓練は駐屯地が開設された2019年から4回目。12日に運び込まれた米側の高機動ロケット砲システム「ハイマース」と19日に到着した陸自の多連装ロケットシステム「MLRS」が奄美駐屯地で展開する。