米無人機MQ9の即時運用中止 防衛省に要請 滑走路逸脱「事故の可能性証明」 馬毛島の基地建設中止も 共産党県委員会

 2023/09/25 21:28
九州防衛局に要望書を手渡す共産党鹿児島県委員会の松崎真琴副委員長(左奥から2人目)=25日、福岡市博多区の同局
九州防衛局に要望書を手渡す共産党鹿児島県委員会の松崎真琴副委員長(左奥から2人目)=25日、福岡市博多区の同局
 共産党鹿児島県委員会(野元徳英委員長)は25日、福岡市の九州防衛局を訪れ、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿屋市)で滑走路を外れる事故を起こした米軍無人偵察機MQ9の即時運用中止と、西之表市馬毛島への自衛隊基地建設の中止を申し入れた。

 松崎真琴副委員長と熊毛地区委員会の橋口美幸委員長、大隅地区委員会の菊永哲彦委員長、田村貴昭衆院議員らが参加。同局は基地対策室の出崎修身室長らが対応した。

 要望書は木原稔防衛相宛て。MQ9は「事故を起こす可能性が証明された」とし、配備期限の1年となる11月20日を待たずに米軍に運用中止を求めるよう要望した。馬毛島では「基地建設が強行され、住民生活にさまざまな影響が出ている」と訴えた。

 松崎副委員長によると、防衛局側はMQ9の配備期間に関し「日本側としては1年間がマストと考えている」などと回答した。

 熊本や大分、宮崎の党代表者らと合同で、10月下旬に陸上自衛隊霧島演習場などで行われる日米共同訓練の中止と、輸送機オスプレイの飛行ルートなどを明らかにすることも求めた。