「選手に喜んでほしい」「温かく出迎えたい」 運営支えるボランティア、歓迎準備大詰め【鹿児島国体開幕まで10日】
2023/09/27 08:12

イベントの来場者に国体のパンフレットを渡す坂田萌さん(右から2人目)=23日、鹿児島市西千石町
9月上旬、鹿児島市郡山町の国道328号沿いに、近くの老人クラブ・柿木平遊学会の10人が花の苗を植えた。すぐ横には選手たちを歓迎する縦90センチ、幅180センチの看板も設置している。
国道は北薩地区で試合があるラグビーやホッケー関係者らが往来すると見込まれる。大会スローガン「風は南から」をもじった「風は郡山から」の文字やイラストを描いた阪元欣一さん(87)は、「郡山を通る選手たちが喜んでくれれば」と話した。
大会期間中(会期前を含む)は、県内各地で6000人以上のボランティアが運営に携わる。国体を県民にPRする広報ボランティアのメンバーも活動を続けている。
23日、同市西千石町のイベント広場。鹿児島大学2年の坂田萌さん(20)が、国体グッズやパンフレットを配っていた。高校生の時、新型コロナ禍で留学の期間が短くなった。大会が延期となった選手たちの苦労に共感する。「できるだけ多くの人が訪れ、声援を送ってほしい」と呼びかける。
「県外から訪れる選手たちに、鹿児島の人の温かさを感じてもらえるようなおもてなしをしたい」。県立短期大学2年の池端すずかさん(19)は、高校のダンス部で2020年の開会式に出演する予定だったが、延期でかなわなかった。来月の開会式は、着ぐるみ姿で盛り上げ役を担う予定だ。
46年前の青森国体で新体操少年女子団体に出場して優勝した出水市向江町の田島京子さん(63)もボランティアに応募した。「競技に集中できたのは大会運営に携わった人たちのおかげ。地元国体で恩返ししたい」。同市の軟式野球会場で選手たちを出迎える。
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