鹿児島ユナイテッドFCにJ1ライセンス 5年連続、例外規定適用 条件は「昇格後5年以内にスタジアム新設」

 2023/09/27 07:16
鹿児島ユナイテッドを応援するサポーター(資料写真)
鹿児島ユナイテッドを応援するサポーター(資料写真)
 Jリーグは26日、2024シーズンのJ1クラブライセンス判定結果を発表し、J3の鹿児島ユナイテッドFC(鹿児島U)は5年連続で交付を受けた。ホーム白波スタジアムの屋根カバー率はJ1基準を満たしていないが、「(J1昇格後)スタジアムを5年以内に新設し供用開始することを約束すること」を条件に、例外規定が適用された。

 J1ライセンスがあればJ2昇格が可能となる。鹿児島Uは26日現在2位で、成績要件の2位以内を満たしている。スタジアムについて、クラブには今年の11月末までに「屋根のカバー率不足への改善策もしくは構想の提出」が課せられた。

 Jリーグは6月、鹿児島Uに対し、新スタジアムに関する状況確認のため資料の提出を求めた。それを受けて、クラブは活動報告および活動計画を、鹿児島県や鹿児島市は意向表明書を提出した経緯がある。鹿児島Uの徳重剛代表は「引き続き、関係各所と連携を図りながら地域の皆様にもご理解、ご協力をいただけるよう精進する」とコメントした。

 2017年、鹿児島Uは「将来的に新スタジアム建設構想がある」と主張。Jリーグはスタジアム基準で定める「改修時に全ての観客席への屋根設置」を免除して、J2ライセンスを交付した。だが、現在も新スタジアムの基本計画策定は進んでいない。Jリーグクラブライセンス事務局の大城亨太マネジャーは「J2申請から6年たち、Jリーグとしては厳しく考えている。なるべく早く(スタジアム整備を)実施していただきたい」と話した。

 49クラブが申請し、不交付は0だった。今回は新たにJ2のいわきと藤枝、J3讃岐がJ1ライセンスを取得した。