大崎事件再審請求支援 ネット寄付1240万円 周防監督「見守ってもらう闘いに」

(2020/06/30 11:00)
今後の活動について話す周防正行さん(左)と鴨志田祐美事務局長(中央)ら=29日、東京・霞が関の司法記者クラブ
 1979年に大崎町で男性の変死体が見つかった「大崎事件」で、殺人と死体遺棄の罪で服役した原口アヤ子さん(93)の再審請求を支援する弁護団らは29日、都内で記者会見し、インターネットで募った寄付金や今後の取り組みについて報告した。805人から1240万円が集まり、最新技術を使った再現実験や再審制度の見直しに向けた広報活動に使う。

 寄付は3月24日~6月16日まで募集。1万円以下の支援者が9割で20~30代の関心が高かった。地域別では東京、神奈川、大阪が多かった。

 支援する映画監督の周防正行さんは「反響の大きさに驚いた。孤独な闘いではなく、見守ってもらう闘いになった」。弁護団の鴨志田祐美事務局長は「今回は強力な新証拠もある。無実を証明し、再審制度を見直すきっかけにしたい」と話した。

 第3次再審請求は昨年6月、最高裁が地裁、高裁の再審開始を取り消した。弁護団は3月30日、4度目の再審請求を鹿児島地裁に申し立てた。2回目の進行協議が8月上旬に開かれる予定。