天文台にスズメの巣 愛好家らひな見守る 金峰

(2020/07/01 13:00)
天文台ドーム内側のスズメの巣=南さつま市金峰町高橋
天文台ドーム内側のスズメの巣=南さつま市金峰町高橋
 南さつま市金峰町高橋にある同市の天体観測施設「コリノ天文台」に、スズメが巣を作りひなが誕生した。管理運営する地元の加世田サイエンスクラブは、星空観察に代わり野鳥観察。巣立ちまで見守った。

 天文台は平屋の建物屋上に直径4メートルの開閉式ドームがあり、中には最大406倍の接眼レンズを備えた望遠鏡を設置している。新型コロナウイルスで3~5月は休館。スズメはこの間、閉じたドームのわずかな隙間から中へ入り込んでいた。

 同クラブが5月に施設を点検した際、ドーム内側に積まれた枯れ草の塊を見つけ撤去した。6月に施設を再開。部分日食の観測会をした21日、同じ場所に巣を再び発見、出入りするスズメを目撃した。2、3羽のひなも確認。4、5日後に姿を見なくなるまでそっとしておいた。
誕生したスズメのひな=南さつま市金峰町高橋(宮原照昌さん提供)
誕生したスズメのひな=南さつま市金峰町高橋(宮原照昌さん提供)

 クラブのメンバーは「自分たちの留守中、星空を楽しんだのだろう」と笑顔。宮原照昌会長(67)は「こんな場所に巣を作り驚いたが、無事に飛び立ったようで安心した」と話した。