エックス線に写った三つ葉文様 古墳時代の刀装飾出土 指宿・成川遺跡、竹中教授ら発見「権力者の存在示す」

(2020/09/10 11:00)
成川遺跡から出土した古墳時代のものとみられる大刀柄頭(鹿児島女子短期大学の竹中正巳教授提供)
成川遺跡から出土した古墳時代のものとみられる大刀柄頭(鹿児島女子短期大学の竹中正巳教授提供)
 鹿児島女子短期大学の竹中正巳教授らのグループは9日、指宿市の成川遺跡から古墳時代後期の大刀(たち)の鉄製装飾で、三つ葉のような文様がある環状の「柄頭(つかがしら)」が出土したと発表した。一定の権力を持った人物が埋葬されていた可能性があるという。三つ葉文様の柄頭は全国で約40例見つかり、県内で初めて確認された。

 成川遺跡は古墳時代の集団墓。柄頭は刀の柄の先に付ける装飾で長さ13センチ、輪の直径は5~6センチ。さびに覆われ、エックス線で文様を確認した。墓にかぶせたとみられる土の上に置かれていた。刀身は出土しなかった。墓本体は今後調査する。

 鹿児島国際大学の大西智和教授(考古学)は「被葬者が一定の権力を持っていたと推定できる貴重な史料。入手ルートが分かれば、他地域との関わりも解明できる」と話した。

 成川遺跡からは1950~80年代の計3回の調査で人骨約350体が出土。昨年から4次調査が始まった。

 12日に市考古博物館時遊館COCCOはしむれが現地説明会を開く(要予約)。同館=0993(23)5100。
大刀柄頭のエックス線写真。中央部が三つ葉文様になっている(鹿児島女子短期大学の竹中正巳教授提供)
大刀柄頭のエックス線写真。中央部が三つ葉文様になっている(鹿児島女子短期大学の竹中正巳教授提供)
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