250年前の坑道群確認 宝暦治水資金支えた可能性 鹿児島市・錫山

(2018/08/07 13:00)
立神岳中腹の坑道の一つ。奥に立つのは志賀美英名誉教授=鹿児島市下福元町
 鹿児島市下福元町の錫山鉱山跡にそびえる立神(たてがみ)岳(478メートル)で、スズ採掘に使われたとみられる多数の坑道が確認された。江戸時代、宝暦治水に多額の費用を要した薩摩藩がスズ増産のため手を付けた場所とされ、5月に初めて現地調査した志賀美英・鹿児島大学名誉教授(70)=鉱床学、資源経済学、は「錫山鉱山で第一級の遺構」とする。
 錫山鉱山は1655年、地区内の地福山でスズ鉱脈が発見されたのが始まり。1701年には薩摩藩の直営鉱山となった。薩摩三金山の一つと言われ、1986(昭和61)年に閉山するまで地域経済を支えた。
 地区には多数の鉱脈が分布。最大拠点だった地福山には露天掘りの跡が残る。立神岳東側の崖には山腹から山頂部にかけて多くの坑口が認められるが、険しい山だけに志賀名誉教授もこれまで足を踏み入れてこなかった。
 地区住民で、採掘や精錬を担った山師の子孫という帖佐和正さん(70)と知り合い「立神岳に案内したい」と誘われ、調査が実現。5月初旬に入り、人一人がやっと通れる狭い坑道や、縦坑がアリの巣状に存在しているのを確認した。
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