時計 2020/11/28 15:00

〈馬毛島基地計画〉環境アセス12月6日以降 塩田知事、ボーリング調査許可

報道陣の質問に答える塩田康一知事=27日午後、鹿児島県庁
報道陣の質問に答える塩田康一知事=27日午後、鹿児島県庁
 防衛省が西之表市馬毛島で進める米軍空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)移転を前提とした自衛隊基地整備計画について、27日、環境影響評価(アセスメント)の手続きは12月6日以降にずれ込む見通しが分かった。同日まで地元説明会が続く見通しで、同省は説明会を踏まえてアセスに着手する方針。当初は11月中の着手を目指していた。

 塩田康一知事は11月27日、同省の基地建設に向けた港湾整備に伴う海上ボーリング調査を、同日付で許可した。

 ボーリング調査が港湾施設整備に向け地盤を調べるのに対し、環境アセスは、基地計画が環境に与える影響について、どういった方法で調査、予測するかを示し、環境保全に反映させる。自治体に対し方法書の提出などが必要となる。

 ボーリング調査について、塩田知事は「法令に沿って審査を進め、手続き上の瑕疵(かし)はなかった」とし、「行政上の手続きとして許可した。地元には必要に応じて説明していきたい。整備計画を認めるか認めないかの判断とは別物」とした。県河川課によると、これまでの許可書に条件等を求めた例はなかったが、今回は「漁場環境への配慮」と「安全対策の確保」を盛り込んだ。

 申請の審査では、調査の際は海中の濁り防止対策や水産資源の保全措置を講じるとされ、漁業に著しい影響はないと判断。地元の漁業者やボーリング調査の専門家にも意見を聞いた上で許可した。

 防衛省の申請には、種子島漁協の同意書と同市の八板俊輔市長が漁場への影響を懸念する意見書が添えられた。

 調査は許可日から来年5月末まで。島東岸沖の37カ所(水深0~26メートル)で実施し、地点によって海底から十数メートルほど掘削して試料を採取する。
 同省はボーリング調査について、「具体的な調査開始日は決まっていないが、速やかに調査に入りたい」と話した。

■西之表市長「述べることない」

 27日、西之表市馬毛島沖の海上ボーリング調査が許可されたことについて、八板俊輔市長は「県として法令に沿って審査した結果の判断と聞いており、特段申し述べることはない」とのコメントを出した。