時計 2020/08/28 22:00

廃校の教員住宅を簡易宿泊所に再生 桜島・古里

オープンした簡易宿泊施設を説明する米藏雄大代表=鹿児島市古里町
オープンした簡易宿泊施設を説明する米藏雄大代表=鹿児島市古里町
 2014年に廃校になった桜島の改新小学校(鹿児島市古里町)の教員住宅が、簡易宿泊所「ULALAふるさと」として再生された。運営するのは一般社団法人フォークロアフォレスト。代表の米藏雄大さん(33)は「交流人口を増やして、地域に活気と元気を取り戻したい」と意気込む。

 米藏さんは湧水町出身。3年前まで名古屋市で教育支援をするNPO法人などで働いていたが、古里町に住んでいた祖母が体調を崩したのをきっかけに桜島に移住した。高齢化率が6割を超える古里町の活性化策として、簡易宿泊所の構想を練り上げた。昨年9月に所有者の市の公募に申し込み、計画が採択された。

 同校跡を整備した「改新交流センター」の裏手に隣接する教員住宅に手を入れ、今年7月上旬に保健所と消防局の検査をクリアした。部屋は全て和室で6畳2部屋、4畳半1部屋。共有の冷蔵庫と洗濯機を備え、キッチンにはフライパンや鍋などがそろっていて自炊できる。

 22日には同センターで開設記念イベントがあり、鹿児島市で個展などを開いている即興画家「野の花(か)」さんが、地元ゆかりの作家林芙美子の代表作「放浪記」をイメージした絵をふすま3枚に描いた。マグマや花を独特の感性で描いた作品は、校舎跡の教室に飾るという。

 9月には宿泊モニターを募集する。利用者の声は、料金設定やアメニティーグッズ、寝具などの充実に反映させる予定。米藏さんは「古里町を元気にするアイデアでもいいので、意見を聞かせてほしい」と呼び掛ける。

 予約はフォークロアフォレストのホームページから。米藏さん=080(6955)1688
「ULALAふるさと」の和室