時計 2020/12/09 06:30

国内最古級、1万年前の勾玉形石製装身品3点出土 西之表の二石、長迫遺跡

二石遺跡から出土した勾玉形石製装身品
二石遺跡から出土した勾玉形石製装身品
 西之表市教育委員会は8日、同市安城の2遺跡で縄文時代早期前葉(約1万年前)に作られた勾玉形装身品など石製品3点が出土したと発表した。これまでに見つかった石製品より2000年古く、国内最古級。同教委や研究者は「まとまって出土したことは、石製品文化の源流をたどる上で意義が大きい」と話している。

 2遺跡は、島東部の海岸段丘上に隣接する二石(ふたついし)遺跡と長迫遺跡。二石遺跡で見つかった勾玉形の装身品は、種子島にはない滑石製で全長1.7センチ、幅約1センチ。勾玉の穴の部分から割れており、頭部に三筋の切り込みが施されていた。

 長迫遺跡から出土した石偶(全長10センチ)は砂岩製。全面にたたいた跡がある。他に「J」の形をした用途不明の石製品(全長8.5センチ)も見つかった。3点とも、約1万年前の吉田式土器が一緒に出土した。

 石製品を調査した同志社大学の水ノ江和同(かずとも)教授は「南九州は縄文早期後葉(8000年前)の石製品が突出して多い地域。それより古い段階のものが種子島から出たことは、南九州の特異性、先進性を考える材料になる」と話した。
長迫遺跡から出土したJ字形石製品
長迫遺跡から出土した石偶