2019/11/14 本紙掲載 

学校新聞コンクール

 第67回学校新聞コンクール(南日本新聞社主催、鹿児島県教育委員会後援)の受賞校が決まった。中学校の部の1席は金久中の「真潮の風」、2席は伊敷中の「翌檜(あすなろ)新聞」、3席は宝島小中の「メイメイ」が受賞。高校の部では、1席に大島高の「大高ジャーナル」、2席に鹿児島南の「鹿南タイムズ」、3席に種子島高の「種子高新聞」が輝いた。それぞれの喜びの声を紹介する。

中学校の部
1席金久中 真潮の風
2席伊敷中 翌檜新聞
3席宝島小中 メイメイ
高校の部
1席大島高 大高ジャーナル
2席鹿児島南高 鹿南タイムズ
3席種子島高 種子高新聞
審査総評

言語活動の充実を

鹿児島県教育委員会義務教育課
假屋一成 指導主事

 出品された学校新聞は、学校や地域の素材を十分生かした内容で構成され、楽しく読むことができた。
 1席の金久中学校「真潮の風」は、世界の自然遺産の様子や取り組みを特集し、奄美の世界自然遺産登録に向けたさまざまな活動を紹介していた。自分たちを取り巻くさまざまな事象について取材などを通してまとめた記事は、大変読み応えのあるものである。
 2席の伊敷中学校「翌檜新聞」は、効果的に見出しや写真を掲載していた。生徒会の取り組みを一人一人のコメントを中心に紹介するなど、生き生きと学校生活を送る学校の息づかいを感じさせる。
 3席の宝島小中学校「メイメイ」は、インパクトのある見出しの工夫や地域住民の声を掲載するなど、地域と学校が一体となって地域コミュニティーを形成している様子が伝わってくる。
 取材などを通して情報を収集し、必要な情報を選択し、掲載内容を検討する。この一連の過程は、新学習指導要領で求められている思考力、判断力、表現力などを育成するための言語活動の充実を図るために、よい手だての一つである。先生方の支援により、読者を感動させるような新聞づくりに今後も期待したい。

社会考える契機に

鹿児島県教育委員会高校教育課
永盛光国 指導主事

 今年は、地域や社会の話題に目を向け、高校生ならではの視点で深く掘り下げて取材し、情報の発信だけでなく、読者とともに社会問題について考えていこうとする意欲的な記事が多かった。
 1席の大島高校「大高ジャーナル」は、1面の世界自然遺産や参議院議員選挙の特集に、生徒アンケートを効果的に活用し、さらにコラムや論説と連動させることで理解が深まる構成になっている。地元の話題も豊富で地元愛を強く感じる。
 2席の鹿児島南高校「鹿南タイムズ」は、部活動での生徒の活躍を可能な限り伝えようとする紙面構成に特徴がある。特集「本校は巨大軍需工場跡」続報では、丁寧な取材により、戦時中の地域の様子がよく伝わってくる。
 3席の種子島高校「種子高新聞」の馬毛島特集は、島の過去と現在を高校生が自ら考える良い企画である。若い世代に地域の将来について考えてほしいという書き手の思いが伝わってくる。
 学校新聞は、高校生が地域や社会の話題を身近に感じ、地域の過去、現在、未来について考える契機になるものである。そのような学校新聞が、丁寧な取材をもとに続くことを期待したい。