2020/11/20 本紙掲載 

学校新聞コンクール

 第68回学校新聞コンクール(南日本新聞社主催、鹿児島県教育委員会後援)の受賞校が決定した。中学校の部は、1席が口之島小中学校の「タモトユリ」、2席は宝島小中の「メイメイ」、3席は伊敷の「翌檜(あすなろ)新聞」。高校の部は、1席が大島の「大高ジャーナル」、2席に鹿児島南の「鹿南タイムズ」、3席に種子島の「種子高新聞」と甲南の「甲南高校新聞」が選ばれた。各校の喜びの声を紹介する。

中学校の部
1席口之島小中 タモトユリ
2席宝島小中 メイメイ
3席伊敷中 翌檜新聞
高校の部
1席大島高 大高ジャーナル
2席鹿児島南高 鹿南タイムズ
3席種子島高 種子高新聞
3席甲南高 甲南高新聞
審査総評

仲間に伝える思い感じる

鹿児島県教育委員会義務教育課
鷲見博生 指導主事

 今回、出品数が増加した。コロナ禍の時間のない中、各校が新聞づくりに工夫して取り組み、仲間に伝えたい思いを感じ取ることができた。
 1席の口之島小中学校「タモトユリ」は、学校行事を中心に、地域の記事も掲載され、読み応えがあり、かつ読みやすい構成になっている。常設の「タモトユリ調査隊」は、地道な取材があっての記事で、努力の成果が読み取れる。毎回ながら、新聞全体から温かさが伝わってくる。
 2席の宝島小中学校「メイメイ」は、読者の視点に立ち、見出しや配色などが工夫され、記事も充実している。「編集部インタビュー」では、島民を紹介し、島を盛り上げたい意気込みが感じられる。どの記事からも編集者の思いが伝わってくる。
 3席の伊敷中学校「翌檜新聞」は、インパクトのある見出しや写真の配置を工夫し、読者が読みやすい構成となっている。「FACE」では先生や卒業生などを紹介し、生徒に役立つ情報を提供している。生徒のための記事づくりが一貫している。
 取材などの過程では、先生のアドバイスは必須である。今後とも生徒や地域に密着した新聞づくりを期待したい。このことが、学習指導要領に示されている「社会に開かれた教育課程」につながるはずである。

コロナ禍で考える力つく

鹿児島県教育委員会高校教育課
永盛光国 指導主事

 今年は、校内でアンケートを実施し、それを基に調査や取材を行って内容を充実させ、読者の興味・関心を大いに高めた作品が多かった。
 1席の「大高ジャーナル」(大島高校)の新型コロナウイルス意識調査を基にした1面から、島の将来に目を向けさせる論説までの展開は、コロナ禍を乗り切る勇気を与える。連載「大高生と日本復帰運動」は、過去についての丁寧な取材と素晴らしい紙面構成が魅力であった。
 2席の「鹿南タイムズ」(鹿児島南高校)は、校内や地域の話題と、論説の「増加するSNS上の誹謗(ひぼう)・中傷」などの社会問題とのバランスが絶妙である。また、「田辺航空工業」の連載の継続は、取材努力の賜(たまもの)だと言えよう。
 3席の「種子高新聞」(種子島高校)の「特集すぐそこにある宇宙」は、アンケートを上手に活用し、深く掘り下げる展開が素晴らしかった。「甲南高校新聞」(甲南高校)は、自己肯定感についての特集や論説の「批判的思考力」など高校生の主体性を高める記事に特色がある。
 コロナ禍の中で新聞発行も大変だったと思うが、生徒たちが工夫と努力を重ねて、自分や地域の過去、現在、未来について考える新聞を作成してくれたことに敬意を表したい。