2018/11/14 本紙掲載 

学校新聞コンクール

中学校の部

1席

鴨池中 鴨池魂

多様な視点や体験掲載
新聞を掲げ、2年ぶりの1席を喜ぶ鴨池中学校の新聞部

 2年ぶりに1席に返り咲いた。「鴨池魂」は月1回発行の学年新聞。部員9人は全員3年生で、1年時から携わってきた。部長の和田彬里さんは「最初は先生の助言を受け、手探りだった。3年間の努力が実った」と喜ぶ。
 行事紹介に加え、生徒自ら考える材料の提供にも取り組んだ。受験対策では、進路指導の教員に、選べる高校や中学との違いなどをインタビュー。職場体験学習は、訪問先を調べて、どんな事業所があるかや注意点などを事前に掲載、体験の様子も報告した。
 教室後方の掲示物を特集するユニークな企画も。1組を紹介した大吉輝怜さんは「本の紹介や生徒の写真など掲示の質が高くて驚いた。いろんな視点で記事が書けることを学んだ」と振り返る。文岡瞳子さん、北村優衣さんによるコラムも充実。2人は「本の引用や自分の考えを交えるのは大変だったけれど、面白さもあった」と口をそろえる。
 合唱コンクールの記事など担当した鶴薗美桜さんは「同級生の長所を発信でき、文章力もついた」と話した。

2席

口之島小中 タモトユリ

全児童生徒で島おこし
児童生徒全18人が新聞作りに携わる十島村の口之島小中学校

 児童生徒18人全員が記者だ。口之島の固有種から名付けた新聞「タモトユリ」を毎月発行し、島おこしに貢献する。島内全80世帯に配り、ホームページにも掲載。小学5年の肥後優衣花さんは「読みやすく面白いと喜ばれたとき、やりがいを感じる」と話す。
 B4判の裏表にカラー写真や手描きの4コマ漫画が映える。連載「タモトユリ調査隊」では、電気や水道、フェリーといった島民生活を支える職業に就く人々を取材し、昔の学校の様子をOBに聞いた。中学1年の長谷川宇宙(そら)さんは「島の名所や歴史を調べるなど連載には時間をかけている」と胸を張る。
 2001年に学校新聞コンクールへ初出品してから全て佳作以上で、1席4回、2席5回の実力校。岡本真人教諭(43)は「少人数だからこそ、発表機会や人前で話す場が多く、考える力、話す力が身に付いている」と分析する。仲間と一緒に9年かけて成長できるのも強み。中学1年の中村真波さんは「来年こそ1席を取りたい」と意気込む。

3席

伊敷中 翌檜新聞

「人に密着」丁寧に取材
「人に密着」にこだわった伊敷中学校の生徒ら

 生徒会翌檜部会の10人で月1回発行する。今年は「人に密着」にこだわった。学校行事の参加者だけでなく、準備役など“裏方”にも話を聞き、記事を書くことを徹底した。
 「学校では集団的に人を見ることが多いが、一人一人の話を聞くと、いろんな考えや視点があると気付いた」。広報部長の3年、上田紫帆さんは振り返る。
 創刊は1974年。コンクール入賞も多い伝統校だが、より読まれる新聞を目指し、全員で意見を重ねた。島津斉彬や七夕伝説を紹介したり、地道に学校を掃除する「1年生雑巾部隊」を取り上げたりと記事のネタも工夫。コラム「生徒会の窓」では、スポーツ選手など身近な話題から導入し、生徒会が考えている思いを伝えた。
 広報副部長の2年、豊増晶斗さんは「締め切りが大変な時もあったが、表彰されて達成感がある」。担当の上妻恵美教諭(38)は「初めは手直しも多かったが、どんどん上達していった。1、2年の新体制でも頑張ってほしい」と喜んだ。