2018/11/14 本紙掲載 

学校新聞コンクール

高校の部

1席

鹿児島南高 鹿南タイムズ

現場へ行き感じて書く
1席に輝いた鹿児島南高校新聞部のメンバーら

 政治や進学、地域の話題など幅広く伝えるスタイルを守る。多彩なテーマに挑み深く掘り下げる姿勢が評価され、5年連続の1席に輝いた。
 部員は10人。放課後、週2回活動する。企画会議は「ゆるい雰囲気」で、雑談からアイデアが生まれることも。休日に集中して取材し、「現場に行き、見て感じて書く」姿勢を貫く。
 昨秋の衆院選を巡っては、3年生にアンケート調査して投票行動を分析。「政策や政党の主張を把握し投票している。生活に密接する経済や社会保障などを重視している」と報じた。活動を始めた2013年から取り組む「本校は巨大軍需工場跡」では元工員女性らを取材し、戦中の新聞記事も調べて紹介した。
 最終面は、ほのぼのとしたコーナーだ。連載企画「青春宅配便」では、級友らに「青春を感じる時」を取材した。
 新聞は年3回発行し、学校周辺の町内会にも配る。2年の竹迫将太部長は「先輩の思いを引き継ぎ、さらに充実した紙面をつくる。読む人を楽しませたい」と意気込む。

2席

甲南高 甲南高校新聞

読者の関心意識し制作
2年連続の2席となった甲南高校の生徒たち

 2年連続2席に輝いた。行事や生徒紹介のほか、コラム、論説、社会問題を取り上げる特集など多彩な記事が並ぶ。発行は年2回。今秋242号に達した伝統ある新聞だ。
 生徒会活動の一環で、1~3年の広報委員約60人が携わる。学校の歴史を伝え、生徒の関心に応えられる新聞づくりを目指す。
 最新号は、7連覇を果たした鶴丸高校とのスポーツ交歓会「甲鶴戦」が1面を飾った。誕生のきっかけや熱戦回顧に加え、甲南高校出身の教諭の思い出も盛り込んだ。国際的に活躍できる人材を育てる「スーパーグローバルハイスクール」(SGH)と、学習意欲について、生徒へのアンケートを特集。回答結果だけにとどまらず、詳しい分析を加えた。
 指導する森園隆教諭(42)は「どう表現したら伝わる記事になるかを考えることで、生徒に言葉にこだわる姿勢が身についた」と話す。広報委員長の2年、北里梨歩さんは「みんなで協力し、先生とも連携して、深く掘り下げた記事を掲載できた」と振り返った。

3席

種子島高 種子高新聞

「島で生きる」考えたい
8年連続入賞を喜ぶ種子島高校生徒会新聞委員会の1・2年生

 8年連続での入賞。学級代表で構成する生徒会新聞委員会が年3回、学期末に4ページ建てで発行している。
 2校統合で2006年度に誕生し、普通、電気、生物生産という性格の異なる3学科を擁する同校。新聞は各学科の取り組みを紹介することで、学校の一体感醸成に大きな役割を果たしてきた。
 紙面構成は正副編集長と顧問の徳田由美教諭が話し合い、決めている。2ページ目に掲載される特集面は、種子島の課題を掘り下げたものが多い。最新28号からは、島で活躍する人のインタビューを通して、島におけるさまざまな働き方や生き方を考える連載「履きたいわらじ」を始めた。
 編集長の2年、仲林果南さんは「種子高の生徒は卒業後、島外にほとんど出ていくのが現状だが、連載を通して『島に残る』という異なる選択肢を示せたら」と意気込む。
 副編集長の2年、榎本明純さんは「先輩たちの築いた伝統を大事にしながらも、時代の要請に即した新たな視点の記事を書いていきたい」と語った。