2019/11/14 本紙掲載 

学校新聞コンクール

高校の部

1席

大島高 大高ジャーナル

自らの“目線”大切に
1席を受賞した大島高校の生徒ら

 昨年12月に創刊したばかり。これまで奄美が登録を目指す世界自然遺産や7月の参議院議員選挙などの特集を1面に掲載、関連するコラムや論説も展開した。相撲や釣りといった奄美ならではのコーナーもあり、生徒はもちろん地元住民や同窓会からも人気を集めている。
 制作に携わるのは新聞同好会に所属する1~3年生24人で、「奄美ならではのテーマを高校生目線で伝える」をモットーにする。企画会議では先輩後輩関係なく意見を出し合い、テーマ選びや記事の内容について語り合う。
 世界遺産の特集では、全校生徒約750人を対象にした意識調査に取り組み、グラフを添えた分析を掲載し“今”を克明に伝えることに苦心した。4月には新入生向けに学校案内の号外を発行するなど、精力的に活動する。
 3年の吉永竜巳さんは「『面白かった』という読者の反響が力になった。1席になれてうれしい」。2年の玉城優衣部長は「物事の大小に関わらず、社会や奄美で起きていることを正確に伝えたい」と意気込みを語った。

2席

鹿児島南高 鹿南タイムズ

硬軟織り交ぜた紙面
2席を獲得した鹿児島南高校新聞部のメンバーら

 昨年まで5年間続いた1席を惜しくも逃した。発行に関わった3年生5人は「悔しいが、入部して地域や社会問題に興味を持つことができた」と話す。
 鹿児島南高校の敷地付近にかつてあった「田辺航空工業株式会社」の全容に迫る特集「本校は巨大軍需工場跡」。最新号では、幹部の息子に約3時間にわたって聞き取りをした。3年の竹迫将太さんは「メモ起こしをして簡潔にまとめる作業が難しかった」と振り返る。
 年に3回発行。政治や時事問題だけではなく、「青春宅配便」「放課後散歩みち」などほのぼのしたコーナーも人気だ。地域住民にも配られており、楽しみにしている読者は多い。
 1学期までは1、2年生がおらず、次号の発行が危ぶまれたが、現在は仮入部も含めて2年生6人が入った。10月に第1回の企画会議が開かれたばかり。2年の小城璃沙さんは「生徒へのインタビューを楽しみにしている。見出しを見たら読みたくなるような記事を書きたい」と話した。

3席

種子島高 種子高新聞

地域課題掘り下げる
9年連続入賞を喜ぶ種子島高校生徒会新聞委員会

 9年連続の入賞。各学級の代表でつくる生徒会新聞委員会が年3回、学期末に「種子高新聞」500部を発行している。
 本年度編集委員は27人。1学期末に出した最新31号では、学科や部活動の活躍紹介や新任職員の人柄に触れる「おじゃりもうせ2019」などが紙面を飾った。
 地域課題を掘り下げる特集面は、各委員がアイデアを出し、委員会で討議してテーマを決めている。31号では種子島の西に浮かぶ無人島、馬毛島を取り上げた。戦後の入植から、さまざまな開発計画に揺れ続けている島の歴史をひもとき、有人島時代の居住者のインタビューも載せた。
 馬毛島を取り上げることを提案した編集委員長の2年、前田隼輔(しゅんすけ)さんは「学校屋上からも見える身近な島だが、自分たちの世代は島についてほとんど知らない。まず考える材料を提示したいと思った」と狙いを話す。32号では、市主催の体験活動に応募して馬毛島に渡った編集委員による現地ルポを掲載する予定だ。