2018/11/17 本紙掲載 

「新聞」感想文コンクール

第18回「新聞」感想文コンクール(南日本新聞社、南日本新聞南日会主催)に、鹿児島県内の203小中高校から2265点の作品が寄せられた。新聞記事を読み、自分の意見を持ち、分かりやすく伝えようとする子どもたちの工夫が光った。新聞へのこだわりや熱意が感じられる作品に贈る南日会特別賞や、小・中・高7部門の1席の作品を紹介する。表彰式は11月23日午前11時、鹿児島市の南日本新聞会館である。

審査総評

●●社会見つめ確かな考えを

鶴丸高校教諭 平山 拓磨氏

第18回の「新聞感想文コンクール」は、過去最高の出品校数で、約2300点の出品がありました。どれも新聞に関するさまざまな角度から感想が述べられた素晴らしい作品であったと思います。
 小学校低学年においては、家庭で新聞を囲んでさまざまな会話がなされている様子が思い浮かべられる作品が多く、新聞が果たす役割について実感させられました。また、学年が上がるにつれて、一つの新聞記事からの感想だけでなく、複数の記事を関連させたものが多くみられ、自分の感想や考えを広めたり、深めたりする姿勢が顕著にみられ、年々高まるレベルを感じさせられました。
 今回の作文でも、さまざまなメディアを活用しながら、分析的に捉えた作品が多数見られましたが、自分の思考を深めるためにも、その姿勢を大事にしてほしいと思います。
 また、この感想文では、新聞記事の期間が定められているため、時期的に話題が限定される部分もあるのですが、今年は昨年以上に多岐にわたる作品が多かったように感じています。特に中高生には女性の入試に関わる差別の問題は大きかったようですが、社会に対する批判的な視点だけでなく、自分の今後の活動について建設的な意見が多かったのは評価すべき点だったと思っています。
 作文によって自分の考えだけでなく、具体的な行動を考えること、そしてそのことによって、自分自身の思いを深めることは非常に重要なことです。新学習指導要領でも、多面的、複合的な資料の活用に基づく、思考力・判断力そして表現力の育成が重要課題になっています。またそれに伴う論理的な思考力の育成につながる情報の扱い方、語彙(ごい)力の育成など、国語学習に必要な技量の育成が目標となっています。
 作文がその総合的な活動であることは言うまでもありませんが、新聞にはこの目標を達成する最適な環境が整っており、まだまだ活用すべき部分が多くあるはずだと思っています。
 皆さんの取り組みがさらなる進化を遂げ、個人の考えと実践が社会に大きな影響を及ぼせるようになることを期待しています。