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活発な桜島、今の主役は南岳 昭和火口はなぜ爆発しない? 

(2021-02-03)
【関連表】桜島の年間爆発回数
【関連表】桜島の年間爆発回数
北東側上空から見た南岳山頂火口(右)と昭和火口(左)=2020年9月29日(第10管区海上保安本部提供)
北東側上空から見た南岳山頂火口(右)と昭和火口(左)=2020年9月29日(第10管区海上保安本部提供)
 桜島は2020年、221回の爆発的噴火(爆発)をした。その全てが南岳山頂火口。08年以降、活動の主役だった昭和火口は17年10月を最後に爆発していない。「昭和火口に何があったのか」「なぜ南岳が活発になったのか」。京都大学火山活動研究センターによると、二つの火口は片方が活発になるともう一方が静かになる傾向があり、同時期に活動することはほとんどないという。

 現在の昭和火口は06年に南岳の東山腹8合目で活動を始めた。当時は「58年ぶりに活動再開」とされたが、同センターの井口正人教授は「1946年に溶岩流出を起こした昭和火口に近いが、厳密には別の火口」とみる。最も活発だった09~15年は年間450~994回爆発した。

 南岳山頂には二つの火口がある。1955年に噴火した火口の縁に、60年代の後半から別の火口が成長した。55~71年、72~2005年、17年から現在の三つの活動期がある。

■途中で枝分かれ
 井口教授によると、地下約5キロのマグマだまりからマグマの供給される通り道は、途中で枝分かれしてそれぞれの火口につながる。

 一定の期間、何らかの理由でマグマの供給が減ると、この通り道が崩れてふさがることがある。その後、再び供給量が増えると、マグマは新しい通り道や火口をつくり、別の火口が活発になる。

 井口教授は「南岳の活動が低調だった03~05年に昭和火口に向かう通り道ができ、06年に活動が再開。昭和火口が静かだった16年7月~18年4月に南岳に戻った」と考える。

 活動が続いている間は、マグマの通り道が変わることはない。活動が低調になった後に、活動の中心が再び昭和火口に移ることや、全く新しい火口ができる可能性もある。

■噴火大きい南岳
 南岳は噴石や火山灰などの噴出物の量、噴煙の高さなど1回の噴火の規模が、昭和火口に比べて格段に大きいのが特徴だ。ピークだった83年~85年には、噴石の落下や空振による家屋の被害が相次いだ。「南岳の方がマグマの通り道が大きいため」とみられる。

 現在の南岳の火山灰噴出量は年間200万トン以下と以前の南岳や昭和火口と比べると少ない。しかし、20年6月には火口から約3キロ離れた民家近くに推定80センチの噴石が落下することもあった。

 井口教授は「南岳の爆発力は大きい。70~80年代の活発な頃を思い起こして災害に備えてほしい」と呼び掛ける。
 
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