[立候補予定者はこんな人]八木一正氏
やる気引き出す名人
(2020-06-22)
■元教員・森田永寛さん(61)=曽於市
私は今年3月の定年退職まで4年間、曽於市の大隅北小学校で校長をしていました。八木一正さんは大隅北小の前身、折田小学校の卒業生。校区の大先輩です。
一正さんは、都立高校で物理教諭や教頭をした後、岩手大学教育学部教授として活躍しました。物理現象を分かりやすく説明する名人です。「世界一受けたい授業」などテレビにもたびたび出演しており、サイエンスプロデューサー米村でんじろうさんの先輩に当たる人です。退職後の2015年、曽於市財部に移り住み、教育委員会と連携し市内各地で科学実験の出前授業をしています。
大隅北小は勉強や運動のできる子とできない子の意欲の差が大きい学校でした。3~6年生向けに講演や実験教室を開いてくれた一正さんは、勉強が苦手だった少年時代の思い出を明かし、「今成績がよくなくても『できない』と思わないで」「工夫すると見えない世界が見える。人の長所も工夫して磨くとビッグになれる」と語ったのが印象的でした。大学教授になるほどだから昔から頭がよかったんだろう、と思っていた子どもたちは「僕たちもなれるかな」と目を輝かせました。
滑車を使って重い物を軽々と動かす装置など、さまざまな手作り実験道具を2カ月おきに校長室に運んでくれました。てこの原理や慣性の法則を遊びながら学べる細工が施してあり、好奇心を刺激されて科学や自然が好きになった子が増えました。勉強が苦手な子も興味をそそられたようで、積極性が出てきました。
学んだ知識を生活に生かす工夫を含め、私も影響を受けた一人です。退職後に校区内の中古住宅を購入し、ここで環境保全活動を続けています。平日は鹿児島市の外国語学校で英語を勉強し直しています。「不都合な真実」を書いたアル・ゴア元米副大統領をインタビューするつもりです。
一正さんが選挙に出ると、ニュースで知って驚きました。まだ政策も聞いておらず分かりませんが、郷土を大切にし、主体的に活動できる人づくりの提言をしてくれるのではないでしょうか。
もりた・えいひろ 元小学校教諭。沖永良部島生まれ、早稲田大卒。「大隅北花と樹木を愛する会」代表。
私は今年3月の定年退職まで4年間、曽於市の大隅北小学校で校長をしていました。八木一正さんは大隅北小の前身、折田小学校の卒業生。校区の大先輩です。
一正さんは、都立高校で物理教諭や教頭をした後、岩手大学教育学部教授として活躍しました。物理現象を分かりやすく説明する名人です。「世界一受けたい授業」などテレビにもたびたび出演しており、サイエンスプロデューサー米村でんじろうさんの先輩に当たる人です。退職後の2015年、曽於市財部に移り住み、教育委員会と連携し市内各地で科学実験の出前授業をしています。
大隅北小は勉強や運動のできる子とできない子の意欲の差が大きい学校でした。3~6年生向けに講演や実験教室を開いてくれた一正さんは、勉強が苦手だった少年時代の思い出を明かし、「今成績がよくなくても『できない』と思わないで」「工夫すると見えない世界が見える。人の長所も工夫して磨くとビッグになれる」と語ったのが印象的でした。大学教授になるほどだから昔から頭がよかったんだろう、と思っていた子どもたちは「僕たちもなれるかな」と目を輝かせました。
滑車を使って重い物を軽々と動かす装置など、さまざまな手作り実験道具を2カ月おきに校長室に運んでくれました。てこの原理や慣性の法則を遊びながら学べる細工が施してあり、好奇心を刺激されて科学や自然が好きになった子が増えました。勉強が苦手な子も興味をそそられたようで、積極性が出てきました。
学んだ知識を生活に生かす工夫を含め、私も影響を受けた一人です。退職後に校区内の中古住宅を購入し、ここで環境保全活動を続けています。平日は鹿児島市の外国語学校で英語を勉強し直しています。「不都合な真実」を書いたアル・ゴア元米副大統領をインタビューするつもりです。
一正さんが選挙に出ると、ニュースで知って驚きました。まだ政策も聞いておらず分かりませんが、郷土を大切にし、主体的に活動できる人づくりの提言をしてくれるのではないでしょうか。
もりた・えいひろ 元小学校教諭。沖永良部島生まれ、早稲田大卒。「大隅北花と樹木を愛する会」代表。
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