[候補者インタビュー]武田 信弘氏(66)
「告発選挙」挑戦7回
(2020-06-29)
指宿市の「貴重な資源」である地熱開発の経過がどうもおかしいとにらむ。警察や検察に告発状を、県議会に陳情を出したが進展はなかった。「平地に熱源がある地熱開発は日本のモデルケースになり得る。皆さんに分かっていただきたい」
神奈川県出身。1歳で父を亡くした。家政婦をしていた母キミ子さん(2014年死去)は朝早く家を出て夜遅くまで帰ってこない。小学生の頃、しちりんで夕食に使うお湯を沸かしながら帰りを待った。中学では7歳上の姉に靴下を買ってもらいサッカー部に入ったものの、ユニホームを買えず夏までに退部した。国際基督教大学に進んだのは「授業料が年6万円で国立大より安かったから」。
貧しさは、読書で癒やされた。小学校に入った頃から母の家政婦先で本のお下がりをもらっては、むさぼり読んだ。会見で「銀河系」「STAP細胞」「マグマ発電」など幅広い分野の専門用語が飛び出すのは読書で培った博識からか。
特に影響を受けたのは高校時代に出合った「歴史とは何か」(E・H・カー)の「人は自分で法則を作って、その下に生きる」という一節。「自分で自分の道を切り開くことができる」と解釈し、今も人生の指針にしている。
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