[候補者インタビュー]横山 富美子氏(73)
原発ゼロ、非戦が信念
(2020-06-29)
原発ゼロ・非戦の信念を胸に、「県民の命と暮らしを守りたい」と立候補を決意した。現役の内科医だけに、医療体制の充実も主要政策の一つに掲げる。
延岡市生まれ。5歳の時に旧隼人町に引っ越した。父は町議会議員を16年務めた薬剤師。医療関係の仕事を身近に感じていた。医学部を志した理由を「女1人でも生きていけるから」と語るものの、30歳で結婚した。夫は加治木高校時代の同級生だった。
身長150センチに満たない小柄な体。穏やかに諭すような口調は、医師仲間から「伸び伸び仕事ができる」と評判だ。しかし、時として周囲を驚かせる行動力を見せる。世界で相次ぐ紛争に心を痛めており、「解決には国際的な裁判所が必要だ」と署名を集め、米・ニューヨークの国連本部に届けた経験がある。
東日本大震災から3年間、被災地の宮城県を定期訪問し、地元住民を無料で検診した。「原発事故があった福島は注目されるが、県をまたぐと行政の関心が薄れていると感じた」という。放射能の影響を調べるNPO法人を立ち上げ、今も疫学調査を実施している。
これまで大病を患ったことはない。健康の秘訣は「よく食べて寝る」。毎日6時間以上の睡眠を取っている。目指す知事像は、全身を診る内科医らしく、「実態をよく見て勉強し、県政を正しい道に導ける人」。
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