首都圏の県出身者に聞く
「中長期的な視野必要」「人望あるリーダーを」「コロナ後の展望示せ」「若い世代へアピールを」
(2020-07-05)
7月12日投開票の鹿児島県知事選は、戦後最多の7人が立つ混戦となり、首都圏で活躍する県出身者も注目する。「多さに驚いた」としつつ、「コロナ後の世界を示して」「若い世代へもっとアピールを」などと論戦の高まりを期待している。
関東鹿児島県人会連合会の中島治三郎さん(81)=指宿市出身=は7人の立候補に「驚いたが、政策論争につながればいい」と冷静に捉える。県政トップに望むのは「中長期的な視野」。製造機器メーカーの役員を長く務めた経験から「投資的施策が必要。農業と観光という強力な足場を固めつつ、少子高齢化や教育に注力してほしい」と話した。
南日本運輸倉庫(東京都中野区)の大園博史会長(72)=垂水市出身=は「7人と聞いて、正直びっくりした」。候補者2人による直接対決だった過去3回から大きく変わる構図だからだ。選挙戦を通じて財政の強化や県民所得の向上に対するそれぞれの哲学を示す必要性を挙げ、「県民の声を聞き、人望のあるリーダーが誕生してほしい」と期待する。
「立候補者は多種多様な経歴を持っている。選挙を通じ、鹿児島に新しい風を吹き込んで」と話すのは、落語家三遊亭あら馬として活躍する桐野亜希子さん(43)=鹿児島市出身。新型コロナウイルス感染拡大で、芸能文化分野も影響を受けたことから「新型コロナの先にどんな世界があるのか、しっかり示せる知事を」と述べた。
広告ディレクターの伊原亮さん(40)=鹿児島市出身=は「各候補とも若い世代へのアピールが物足りない」と注文を付ける。自身もかつては「無関心層」。鹿児島市などと仕事をする中で行政にできることは多いと気付いた。「離島もある鹿児島の魅力は多様で、強い発信力があるトップが理想。ニーズをくみ取ってPRする力があるかは、選挙戦でも試されているのでは」と指摘した。
関東鹿児島県人会連合会の中島治三郎さん(81)=指宿市出身=は7人の立候補に「驚いたが、政策論争につながればいい」と冷静に捉える。県政トップに望むのは「中長期的な視野」。製造機器メーカーの役員を長く務めた経験から「投資的施策が必要。農業と観光という強力な足場を固めつつ、少子高齢化や教育に注力してほしい」と話した。
南日本運輸倉庫(東京都中野区)の大園博史会長(72)=垂水市出身=は「7人と聞いて、正直びっくりした」。候補者2人による直接対決だった過去3回から大きく変わる構図だからだ。選挙戦を通じて財政の強化や県民所得の向上に対するそれぞれの哲学を示す必要性を挙げ、「県民の声を聞き、人望のあるリーダーが誕生してほしい」と期待する。
「立候補者は多種多様な経歴を持っている。選挙を通じ、鹿児島に新しい風を吹き込んで」と話すのは、落語家三遊亭あら馬として活躍する桐野亜希子さん(43)=鹿児島市出身。新型コロナウイルス感染拡大で、芸能文化分野も影響を受けたことから「新型コロナの先にどんな世界があるのか、しっかり示せる知事を」と述べた。
広告ディレクターの伊原亮さん(40)=鹿児島市出身=は「各候補とも若い世代へのアピールが物足りない」と注文を付ける。自身もかつては「無関心層」。鹿児島市などと仕事をする中で行政にできることは多いと気付いた。「離島もある鹿児島の魅力は多様で、強い発信力があるトップが理想。ニーズをくみ取ってPRする力があるかは、選挙戦でも試されているのでは」と指摘した。
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