コロナ拡大下のラストサンデー/演説会取りやめ
各候補 ネット発信注力
(2020-07-06)
有権者らに支持を訴える候補者=7月5日
現職の三反園訓さん(62)は新型コロナの集団感染を受け、3日以降は公務のため県庁詰めが続く。応援の県議らが選挙カーで奔走。陣営幹部は「本人に代わり、スタッフが頑張って戦い抜く」と気合を入れる。
今後の集会に三反園さんが出席できない事態を想定し、本人の訴えを収録して会場で流す準備を進めている。
元職の伊藤祐一郎さん(72)は5日、主に曽於地区を回った。夕方は鹿児島市の天文館で演説し、練り歩く予定だったが、感染防止のため急きょ中止した。
ネットでは公式サイトに動画を数多く投稿しているほか、ツイッターの機能を使って質問に答えたりしている。若者らと意見を交わすオンライン対談も続けている。
新人で前九州経済産業局長の塩田康一さん(54)は握手を求められれば応じてきた。感染者が急増し、3日から拳のタッチに切り替えた。5日は同市で演説会を取りやめ、選挙カーでの街宣に時間を割いた。
ネット戦略では公式サイトへのアクセスを重視。フェイスブックを通じてサイトの動画視聴を期待する。
新人で元民放アナウンサーの青木隆子さん(57)は5日、感染対策で握手できないことを聴衆に断りながら、同市の天文館を練り歩いた。街頭演説では新型コロナに言及。「この問題がなければ出馬していなかった。今こそ鹿児島が変わる時」と力を込めた。
新人で医師の横山富美子さん(73)は5日、天文館で演説。感染拡大の防止は「早期の発見と隔離しかない」と訴えた。マニフェストに九州電力川内原発(薩摩川内市)の運転延長反対を掲げており、公式サイトに同原発前での出発式の様子を載せている。
新人で元鹿児島大学特任助教の有川博幸さん(61)は握手の代わりに、有権者と前腕で触れ合う腕タッチで親しみやすさをアピールしている。5日は鹿児島市内を選挙カーで巡回した。
新人で元高校教諭の武田信弘さん(66)は同日、天文館などで持論である地熱開発の必要性を訴えた。
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