大票田 最後の訴え
コロナ、大雨…異例の17日間
(2020-07-12)
街頭演説に集まった有権者らに支持を訴える候補者=7月11日、鹿児島市
現職の三反園訓さん(62)はコロナと大雨対応でこの日も県庁で公務に追われた。報道陣に「現職知事として県民の安心安全を守る。(代わって選挙活動する)支援者に感謝したい」と述べた。街頭では推薦する自民党の国会議員が三反園さんの等身大パネルの横で「県民主役の県政が今からの地方自治には大事だ」と力を込めた。
元職の伊藤祐一郎さん(72)は同市の天文館などを回った。街頭演説でワイシャツの袖をまくり、「コロナ禍で本当の危機管理が問われている。産業構造や発展方向が分かっている私にしかできない」と声を張り上げた。推薦する立憲民主党県連の国会議員らが「緊急事態には新人ではなく、経験のある即戦力が必要だ」と訴えた。
新人で前九州経済産業局長の塩田康一さん(54)は同市吉野地区からスタートした。コロナ対策が最優先と強調し、PCR検査の徹底や情報提供、経済対策に取り組むと語った。「新しい鹿児島を望む県民の気持ちを信じて戦ってきた。今後の県政を決めるのは組織や団体ではない。あと一押しの所まできた」と支持を呼び掛けた。
新人で元民放アナウンサーの青木隆子さん(57)は同市の天文館に立ち、「命と暮らしを守る。誰一人取り残さない県政を皆さんと一緒に築く」と1票を求めた。九州電力川内原発(薩摩川内市)の運転延長には改めて反対の姿勢を示した。
新人で医師の横山富美子さん(73)は地元の霧島市や鹿児島市の天文館で演説した。「県内に軍事訓練は必要ない。川内原発も早く停止すべきだ」と力を込め、馬毛島への米軍空母艦載機陸上離着陸訓練(FCLP)移転反対などを訴えた。
新人で元鹿児島大学特任助教の有川博幸さん(61)は同市などを回り、県政刷新へ支援者と気勢を上げた。
新人で元高校教諭の武田信弘さん(66)は地元の指宿市で持論の地熱開発などを主張した。
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