投票用紙色分け工夫 鹿児島市選管 不正防止で毎回変更
鹿児島市長選=オレンジ 鹿児島市議補選=クリーム
(2020-11-16)

色が異なる投票用紙。右が市長選、左は市議補選
公職選挙法に投票用紙の色に関する規定はなく、市選管独自の取り組みという。赤や青など記述が読み取りにくくなる色は避け、白を含め淡い色を中心に5~6種類を使っている。今回は市長選がオレンジ色、市議補選がクリーム色。複数の票を投じる場合、必ず異なる色を使う。仮に混在しても見つけやすくなるからだ。投票箱に張る表示札の色もそれぞれの用紙に合わせている。
さらに、4年前の市長選はピンク色、今年4月の市議選はもえぎ色だったように、同じ選挙でも毎回色を変えている。こうすれば用紙を持ち帰ったとしても、その後の選挙で使えなくなる。
投票所のレイアウトは誤投票を防ぐようにできているが、トラブルは後を絶たないのが現実だ。市選管では昨年4月の県議選で、投票総数が投票者総数を上回る事態が発生した。選挙係の坂本昭和主査は「ミスが起きる前提で、対応に臨まなければならない。有権者に安心して投票してもらえるよう万全を尽くしたい」と話した。
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