任期満了に伴う鹿児島市長選と市議補選（欠員１）は１１月２２日告示された。市長選には、前市議の上門秀彦氏（６６）＝自民県連推薦、前副市長の松永範芳氏（６３）＝社民県連合推薦、前県議の下鶴隆央氏（４０）、元市議の桂田美智子氏（６７）＝共産公認＝の新人４人が立候補した。桂田氏以外は無所属。投票は２９日で即日開票される。
　４期１６年続いた森博幸市長の市政運営に対する評価や、新型コロナウイルス対策などが論点になりそうだ。
　上門氏は市議経験を生かし、能率的でスピード感ある市政を目指す。教育・福祉の充実や雇用創出を訴える。
　松永氏は行政経験を生かした切れ目のない市政・財政運営を強調。コロナ対策や経済などの政策を掲げる。
　下鶴氏は、若さと県議経験を前面に変革を訴え、稼げる仕事づくりや子育て支援などを政策の柱に据える。
　桂田氏は女性目線を生かした市政を強調。コロナ対策、脱原発、女性活躍、子育て安心のまちづくりを訴える。
　市議補選には元職３、新人４の計７人が立候補した。党派別では立憲民主と共産が１人で、他は無所属。
　２９日の投票は、市内１５６投票所で午前７時～午後８時（旧５町域などは午後７時まで）。午後９時半から鴨池ドームで即日開票される。市長選は３０日午前０時１５分ごろ、市議補選は同０時２０分ごろまでに当落が判明する見通し。
　期日前投票は２３～２８日、市役所本庁と９支所・合同庁舎。２４日は鹿児島大学、２７日は鹿児島国際大学、２６～２８日はイオンモール鹿児島と勤労者交流センターでもある。
　２１日現在の選挙人名簿登録者数は４９万８７５２人（男２２万７４０２人、女２７万１３５０人）。市長選の前回２０１６年の投票率は、２５．００％で過去最低だった。＝年齢は投票日２９日時点。