投票率アップなるか
前回25.0%で過去最低・・・
(2020-11-26)

前回は4選を目指した森博幸市長が序盤から優勢だった上、投票日当日は雨だったことなどから投票率が低迷した。その森氏が大方の予想を覆し、9月に引退を表明してから立候補の動きが活発になった。告示前には鹿児島青年会議所や民放各局が討論会を開催。市選挙管理委員会の新小田美郎事務局長は「注目度の高まりを感じる」と期待する。
見通せないのは新型コロナの影響だ。感染予防の観点から、市選管は従来やっていた啓発チラシの配布を見送るなど、思うような活動ができていない。
ある陣営の幹部は「前回より10ポイント上がって35%くらいでは」。コロナ下で集会が開けず街宣やスポット演説主体で盛り上がりを欠いているという。「いまだに『選挙があるのか』という市民もいるほどだ」と嘆く。
一方、コロナ下でも有権者の関心が高ければ、投票率は上がることが実証されている。7月の知事選は44.8%(鹿児島市内)。今回と同じ知事選単独で実施された8年前より8ポイント以上高かった。
新小田事務局長は「期日前投票の積極的な利用や分散投票を呼び掛けるなどして、投票率アップにつなげたい」と話した。
[一覧]