4候補奔走「あと一票」
天文館で最後の訴え
(2020-11-29)
有権者らに支持を訴える候補者=11月28日午後、鹿児島市の天文館
前市議で自民県連推薦の上門秀彦さん(66)は、午後4時にマイクを握った。「市民から『変えましょう』という声をいっぱい聞いた。連々と続いた行政出身の市政運営を脱却したい」と強調。「待機児童ゼロ」と印刷したのぼり旗を立てて子育て支援にも力を入れるとし、集まった市民と拳を突き合わせて上積みを図った。
前副市長で社民党県連合推薦の松永範芳さん(63)は午後2時から演説。甲南高校の先輩で俳優の西田聖志郎さん、森博幸市長が相次いで「行政手腕豊かで即戦力のある松永氏を市長に押し上げて」と懸命の応援。松永さんは「歴代の市長がつくってきた土台を大事に、市民第一に夢のあるまちづくりを目指す」と訴えた。
午後2時半すぎに山形屋前に現れたのは、前県議の下鶴隆央さん(40)。コロナ対策や待機児童ゼロの実現、稼ぐ仕事づくりに取り組むとし、「政党、組織のためでなく、市民一人一人のための政治を取り戻す。鹿児島の未来を私に託してほしい」と声を張り上げた。約30分間、陣営スタッフと商店街を練り歩き支持を求めた。
元市議で共産党公認の桂田美智子さん(67)は、午後2時半ごろから街頭に立った。4期16年の森市政について「市営住宅の縮小・廃止や消費税増税時の公共料金への上乗せなど、公的責任を後退させる弱い者いじめが目立った」と強調。スローガンを書いた横断幕やのぼりをバックに、鹿児島市初の女性市長誕生を呼び掛けた。
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