[鹿児島県代表の横顔]

【鹿児島県代表の横顔】神村学園 守備から流れつくる/切れ目ない打線持ち味

(2019-08-02)
2年ぶり5度目出場の神村学園

 総合力の高い神村は昨秋、今春に続き、今夏も制し、2年ぶり5度目の夏の甲子園出場を決めた。県大会では、ワンチャンスを確実にものにする、そつのなさが光り毎試合強さが増していった印象だ。
 バッテリーを中心に、守備から流れをつくる野球を目指す。2年生を中心に豊富な投手陣が控え、エース田中瞬は制球力の高さが武器。持ち味でもある切れ味抜群のスライダーと、140キロ近い直球を中心に打たせて取る投球。県大会では、34の三振を奪う力強さも見せた。他にも、4番として投打で活躍する桑原や、昨秋の主力投手の中川、流れを変える登板が期待される甫立らが控える。
 攻撃は、下位まで切れ目のない打線でどこからでも得点が可能だ。7番田中天や8番松尾将は勝負強さがありそれぞれ5打点をたたき出した。チーム1の7打点を挙げ貢献した田中大、走攻守そろう松尾駿、163センチの小柄な体でパンチ力がある古川ら層が厚い。
 最も鍵を握るのが、一発のある1番森口と、小技と長打力を兼ね備える2番田本だ。決勝では本来の打撃が影を潜め、ともに無安打に終わった。層の厚い打線でなんとか勝ちきったが、やはり上位の奮起が求められる。昨秋の3、4番コンビでもある2人の復調に期待したい。
 県大会では、中盤から終盤にかけて点を奪う狙い通りの展開が多く、打率2割台の準々決勝以降は、相手のミスを確実に点につなげるそつのなさが際だった。準々決勝の大島戦では、最終回に驚異的な集中力で3点差を逆転。粘り強い戦いぶりを発揮した。
 それでも、失策4と少し乱れた守備に、小田大介監督は「原点に返って守備を徹底したい」と気を引き締める。松尾将主将は「粘り強く戦えるようになった。最後に守備を詰めて、優勝に向かって一戦一戦勝ちにいく」と意気込む。県大会で、さらに成長したナインが、聖地でやかぜ旋風を巻き起こせるか。