[鹿児島県代表の横顔]

【第103回全国高校野球】鹿児島県代表の横顔 樟南/光る堅守 機動力も武器 エース西田は制球抜群

(2021-08-04)
5年ぶり20度目出場の樟南
5年ぶり20度目出場の樟南

 鹿児島大会は6試合でわずか1失策。伝統の堅守は健在で、守備から攻撃の流れをつくり、5年ぶりに夏の甲子園出場を決めた。堅い守りで失点を抑えながら、ここぞという好機を確実に生かして競り勝つ展開を狙う。
 エース左腕西田は抜群の制球力を武器に、県大会6試合をほぼ1人で投げ切った。打者計176人に対し失点7、四死球5と安定感が光る。最速145キロの直球に加え、多彩な変化球をコーナーに投げ分け、簡単には崩れない。
 捕手長澤は、難しい球の捕球やバント処理に自信を持ち、インサイドワークにも秀でる。バッテリーで頭脳的な配球を組み立て、相手打線を封じる。
 守備は、実戦を想定した練習に多くの時間を費やしてきた。遊撃手の尾崎は「二遊間の守りには自信を持っている」と胸を張る。投手の配球に合わせて守備位置を微妙に変えるなど、隙のない守りが全選手に浸透している。
 チーム打率は県大会6試合で3割6分2厘。打線は下位まで切れ目がない。打率4割5分を超える1番・町北は、1本塁打を含む5長打を放ち、勢いに乗る。小技もできる尾崎で好機を広げ、下池主将、麥生田らが走者を返す。西田は5割6分超と打撃センスも高い。50メートル5秒9の山口ら俊足選手が多いのも強みで、機動力を使った駆け引きで相手を揺さぶる。
 全国レベルの好投手の攻略は容易ではないため、守備で確実にアウトを積み上げる野球で臨む。下池主将は「県大会優勝という目標はかなえた。もう一つの目標は、甲子園で勝てるチームになること」と意気込む。山之口和也監督は「鹿児島代表として一つでも多く勝ち、県民に喜んでもらえる試合をしていきたい」と抱負を語った。