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〈詳報〉鹿児島U 最終成績7位 開始早々の失点、決定力不足…今季を象徴 熊本優勝、宮崎3位 J2再昇格へ意地を
(2021-12-06)

前半、攻め込む鹿児島Uの五領=富山県総合運動公園陸上競技場

前半、シュートを放つ鹿児島Uの山本=富山県総合運動公園陸上競技場

後半4分、鹿児島Uの米澤がヘディングシュートを決めて同点に追いつく=富山県総合運動公園陸上競技場
熊本が岐阜を2-0で下して優勝。沼津に引き分けた岩手が2位となり、ともにJ2昇格を決めた。初参戦の宮崎は3位。J2からは相模原、愛媛、北九州、松本の4チームがJ3に降格する。
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開始早々の失点、クロスへの対応のまずさ、決定力不足、先制されたら勝てない-。鹿児島Uの今季を象徴するような最終戦だった。後半の攻勢も生かせずに引き分け。最後に意地を示すことなくシーズンを終えた。
「試合の入りが大事」と毎回のように意識を共有しているにもかかわらず、この日も前半5分に早々と失点。ペナルティーエリア内からクロスを上げられ、DFの間を突いた相手に押し込まれた。
このメンバーで戦う最後の試合。「『みんなのために』という気持ちは全員かなり大きかった」と田辺が振り返るように、激しい球際や攻守に走り回る姿勢など、徐々に気持ちのこもったプレーが見られるようになった。
後半4分に同点に追いついてからは、さらに攻勢を強めた。細かいパス回しから何度も相手ゴール前に迫った。今季限りで引退する酒本や契約満了が発表された薗田、中村ら、チームを離れる選手も力を尽くした。それでも2点目は遠かった。
五領は今季何度も直面してきた「最後の精度」を課題に挙げ、「鹿児島Uらしさを出せただけに、勝てなかったことがなおさら悔しい」と唇をかんだ。
J3ではクラブ史上最低の7位。それでも五領は「崩しのバリエーションがつくれた」と収穫も口にし、「絶対に無駄な一年ではなかった」と言い切った。隣県の熊本が優勝してJ2に昇格、宮崎もJ3初参戦ながら3位に食い込んだ。来季こそ再び昇格を-。次は鹿児島が意地を示す番だ。
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