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鹿児島ユナイテッド2連勝で暫定首位浮上 光るベテランの一撃 鳥取に1-0 サッカーJ3
(2022-04-17)

前半、ゴール前に攻め込む鹿児島Uの中原=白波スタジアム
前半、右サイドを駆け上がる鹿児島U・五領(中央)=白波スタジアム
鹿児島Uの次戦は29日、長野Uスタジアムで長野と戦う。
■決定力の差見せつける
決定力の差を見せつけた。前半18分。左サイドのスペースに抜け出した米澤が、ゴール前へ鋭いパスを供給。有田が右足でちょこんと触り、中央の五領へ。相手DF2人に囲まれたが、滑り込むように右足で決めた。霧島市出身の32歳は今季初得点を挙げ、「(有田)光希は僕の存在が見えていた。ナイスアシスト」と感謝し、ほっとした表情を浮かべた。
相手の指揮官・金鍾成監督は、一昨年まで鹿児島Uで指揮を執っており親交もあった。五領は、昨年子どもが生まれた際にお祝いをもらったと言い、「『お返しはゴールでいいよ』と言われていた。恩返し弾を決められてよかった」と喜んだ。
前半の立ち上がりは相手ペースだった。守勢に回る時間が長く、シュートの質が高ければ失点というシーンもあった。だが、ベテランの気持ちの入った一撃がチームの一体感を高めた。薩川や広瀬らDF陣の活躍も光り、終わってみれば2試合連続の完封だ。
大嶽直人監督は「先制点を取って優位に立てたことが勝因」と振り返る。首位争いのためには、先制点と堅守は欠かせない要素と言えよう。
何度も体を張ってピンチを救った岡本は、「4バックの関係性や前線からのプレスがよくなっている。点を取らせないという気持ちをプレーで表現できた」と自信を見せる。勝利への執念が攻守で表れた一戦だった。
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