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主力3人不在…試練の一戦、総力戦で白星もぎ取る 鹿児島U ゴールラッシュ 勝ち点で首位に並ぶ
(2022-05-05)
前半、ゴール前にパスを送る鹿児島U・砂森=白波スタジアム
前半、敵陣に切り込む鹿児島U・中原=白波スタジアム
後半42分、鹿児島U・山本がゴールを決めて4-0とする=白波スタジアム
鹿児島Uの次戦は15日、愛媛県のありがとうサービス.夢スタジアムで今治と戦う。
◆選手に自信
圧巻のゴールラッシュを、5000人超のファンに届けた。鹿児島Uは序盤からボールを支配。絶妙なパスを供給する中原や高いボールキープが光る木村、随所で相手からボールを奪う五領。こぼれ球の回収も上回った。前半35分、相手ビルドアップのミスを突くと、有田が右足を振り抜きネットを揺らす。7分後には、DFがはじいたボールを米澤が落ち着いて決めた。
前半を終え2-0。その後も「こどもの日のプレゼント」とばかりに次々とゴールが決まる。サイド攻撃やカウンターなどで攻め立て、終わってみれば4得点。違う選手が得点を決めたのは、攻撃に厚みがある証しだろう。1カ月前、藤枝戦の勝利後に悔し涙を流した山本は4点目を決め、「得点を求められている。実行できてよかった」と喜んだ。
チームは“満身創痍(そうい)”の状態だった。出場停止や負傷などで主力3人が不在。試練とも言える一戦を総力戦で臨み、白星をもぎ取った。初スタメンの砂森や圓道は活躍、途中出場した木出や八反田も元気な姿を見せた。2得点に絡んだ渡邉は「今後、どんなアクシデントが起きても勝てる自信がついた」と誇らしげだ。
スローガン「ONE TEAM、ONE GAME」を体現し、勝ち点で首位と並んだ。大嶽直人監督は「誰が入っても戦える、われわれの強みを出せた」。有田は「練習から一つになっている」。選手の背中に、揺るぎない自信が見えた。
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