[関連記事]
鹿児島ユナイテッド、連勝で単独首位浮上 堅守崩したセットプレー 開幕から9戦連続得点 サッカーJ3
(2022-05-16)

敵陣に攻め込む鹿児島Uの薩川=ありがとうサービス.夢スタジアム

後半16分、鹿児島Uのコーナーキックから、広瀬(中央)が右足で押し込み1-0とする=ありがとうサービス.夢スタジアム
アウェーの雰囲気もなんのその。鹿児島Uは開幕から9試合連続で得点し、群雄割拠のJ3で存在感を放った。今治は、前節まで4試合連続無失点と堅守が光るチーム。ゴールをこじ開けたのは、広瀬主将の右足だった。
後半16分。左CKを放った木村のボールはゴール前へ。有田が頭でうまくつなぎ、広瀬は相手DFより早く反応し、ネットを揺らした。自身今季初ゴールと、値千金の先制点を奪った広瀬は「こういう堅い試合はセットプレーが鍵になる。練習の形を出せてよかった」と得点を喜んだ。
終わってみればシュート数は同じ9本。だが「あらゆる局面で数的優位をつくれていた」(大嶽直人監督)と隙のない内容だった。けがから復帰した薩川は「自分が出場して絶対勝たせようと思った」と、左サイドから何度も好機を演出。こぼれ球の回収やサイドの攻防でも相手を上回っていた。
終盤の耐える時間では、岡本や広瀬らが体を張った守備でチームを救い、GK白坂もファインセーブで魅せた。大嶽監督は「クリーンシート(無失点)で終われたことが大きなポイント。素晴らしい」と選手をたたえた。
接戦を狙い通りの展開で制した鹿児島Uは、勝ち点3を積み上げ単独首位に浮上した。「最後の最後まで粘り強く守れるところと、攻撃でもハードワークできるところが鹿児島の強み」と薩川。攻守で勢いづくチームに黒星は似合わない。
[記事一覧]