サッカーＪ３リーグは前半戦を終え、南日本新聞が実施している鹿児島ユナイテッドＦＣのＭＶＰ投票も７回行われた。これまでマッチＭＶＰには、有田光希選手が３回、ロメロフランク選手２回、五領淳樹選手、白坂楓馬選手がそれぞれ１回選出された。今回、得票数の多い順にポイントを加算しシーズン通しての総合ＭＶＰを選出したところ、米澤令衣選手が前半戦１位に輝いた。サポーターのメッセージとともに上位８選手を紹介する。



ＦＷ米澤選手はこれまでチームトップタイの８得点と活躍しているが、マッチＭＶＰはゼロだった。しかし、投票のあった７回のうち２位３回、３位１回と常に上位に入り、さらに全試合でポイントを得るなど攻守にわたる献身的なプレーが総合評価された形だ。

・判断やドリブルがうまい
・最後まであきらめないで走り続けた姿。何度も何度もボールを奪いに行くところ、涙が出た！
・チャンスをつくる。チャンスを逃さず得点を決める。カウンター狙いで走っているなど勝ちへの姿勢含めＭＶＰですね、彼が。

　２位はＭＦ五領選手。第６節鳥取戦でＭＶＰに選ばれたほか、３位１回、４位３回と安定して上位に入っていた。スキルの高いドリブルなどでのチャンスメイクへの評価が高かった。もともと能力は高かったが、今季はさらにキレッキレの度合いが高まっている。

・決勝点となるゴール最高！　攻守にわたり素晴らしいプレーに拍手
・また抜きやマルセイユルーレットと楽しんでいたのが印象的
・雨にも負けず、相手にじゃまされようとも果敢にボールを奪いに行く姿に乾杯！

　３～６位はディフェンス陣が占めた。第１６節福島戦でのスーパーセーブでＭＶＰに輝いたＧＫ白坂選手。第１３節横浜戦でも２位に入るなど守護神としての面目躍如だ。ただ、圧勝した試合では必然的に見せ場が少なくなりランク外と、いささか気の毒。

・勝負がどちらに転ぶか分からない試合を、好セーブを連発して無失点に抑えた白坂の奮闘が勝利を呼び込んだ
・神がかったセービングでクリーンシートに貢献してくれました
・粘り強い守備陣をまとめて、最後の最後を決めさせなかったナイスセービング！

　頼れるセンターバック岡本将成選手はマッチＭＶＰはないものの堂々の４位。全試合でポイントを得て、２位も２回と安定感は抜群だった。９日の福島戦で負傷し、全治３カ月の発表はクラブ・サポーターともに残念な結果。今は順調な回復を祈りたい。

・押し込まれて苦しい時間帯に相手の猛攻を完全シャットアウト。得点にも値する活躍は素晴らしいの一言。
・安定感抜群の守備。高さ、スピードもあって相手を自由にさせていない
・最後のカウンター対応、素晴らしかった。負傷退場悔しいと思います。焦らずしっかり治してほしい。本当にありがとう

　リーグ最少失点を支える薩川淳貴、広瀬健太両選手は、無失点試合でのポイントが多かった。サポーターは組織的かつ献身的なプレーを見せる守備陣にも高い評価をしている結果だ。

※薩川選手へ
・左を制したものが試合を制した。ナイスアツキング
・常にいてほしい所にいる。あの運動量、素晴らしい
・献身的なプレーと豊富な運動量。既に鹿児島に欠かせない選手です

※広瀬選手へ
・何度ピンチを救ってくれたか、数え切れません
・紙一重の攻防を、ほとんどノーファウルで防いでいた
・安定した守備とキャプテンシー。仲間へのフォローが素晴らしかった

鹿児島ユナイテッド 前半戦3位で折り返し　常に上位争い、後半戦は？　サッカーJ3

　６位タイのロメロ選手は決勝点をあげた２試合でのポイントが大きかった。最近は後半から出場もあるが、中盤でのボールキープの安定感や点を取りにいく姿勢は脅威を与えている。

・得点だけでなく、前線からの守備でも貢献
・最後まであきらめずに、腐らずにボールを追ってフォワードの役割を果たした
・足元の技術の素晴らしさ、ほれぼれします。鹿児島に来てくれてありがとう

　８位はＭＶＰ３回選出の有田選手。投票する際の最も大きな選出理由となる決勝点を決めた３試合で全ポイントを稼いだ。高い位置から守備にも貢献していると思うのだが、得点でしか評価されないのはＦＷの宿命か。

・先制点やアシスト以外でもキーになるプレー連発。フォワードとしての能力の高さを見せつけた
・大事なところで決めてくれる決定力。ゴールパフォーマンスも最高です
・点を取る気持ちが一番伝わってきます

　首位ターンこそならなかったが、２３日から後半戦がスタートする。これまで１７選手が得票しており、レギュラーと控えの差が少なく、選手層が厚みを持ってきたこともうかがえる。

　目標のＪ２昇格へ、いよいよ正念場。頑張れ、ユナイテッド！

　※ＭＶＰ投票　ホーム戦で勝利した場合のみ実施。試合終了後、白波スタジアムの電光掲示板にＱＲコードが掲示されるほか、南日本新聞ホームページ鹿児島ユナイテッド特設サイトからも投票できる。結果は翌日の新聞紙面に掲載。午後６時からはホームページ特設サイトで、サポーターの投票理由付きでアップされる。

　※総合ＭＶＰ　ＭＶＰ対象試合の得票数の多い方から１位１０点、２位９点と、１０位１点までポイントをつける。