桜島・錦江湾横断遠泳大会が９日、鹿児島市の磯海岸沖の周回コースであった。３年ぶりの開催。桜島側から強い風が吹く悪条件の中、５９チーム約２４０人が力強い泳ぎを披露した。

　サッカー鹿児島ユナイテッドＦＣが初めて運営主体となった。従来は桜島から磯までの４．２キロのコースだったが、新型コロナウイルスの影響などを踏まえ、１周１キロの特設コースを２周する２キロに縮小した。

　マネジャーを含め１チーム５人。競技性の高いトライアルに９チーム、愛好家らのファンスイムに５０チームが参加。白波が立つ中、選手は潮の流れを読みながら、チームで声をかけ合って泳いだ。

　霧島市のトライアスロン仲間らと参加した熊本市の中馬東彦さん（５２）は「向かい風で大変だった。泳ぐのは苦しかったが、その分楽しかった」と話した。