2021/08/03 12:30

五輪・レスリング代表8選手に「鹿商工」DNA 「銀」文田健一郎の父らOBが指導 「〝卵〟発掘の目と育てる力」で貢献

教え子たちの活躍を願う加治佐正昭さん(右)と木場克己さん=鹿児島市
教え子たちの活躍を願う加治佐正昭さん(右)と木場克己さん=鹿児島市
 東京五輪のレスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級で2日、銀メダルを獲得した文田健一郎選手(25)。父敏郎さん(59)は鹿児島商工(現樟南)高校レスリング部のOBだ。今大会のレスリング代表の男女12人中8人の育成に、同部出身の4人が携わった。長年同部を率いた加治佐正昭さん(78)=鹿児島市=も“孫”たちの活躍に声援を送る。

 鹿児島市出身の敏郎さんは、韮崎工業高校(山梨)で息子を指導。ロサンゼルス五輪銀メダリストの江藤正基さん(67)=鹿児島市出身=は、JOCエリートアカデミーで乙黒圭祐(フリースタイル74キロ級)、拓斗(同65キロ級)兄弟を育てた。

 女子では、須崎優衣選手(50キロ級)と向田真優選手(53キロ級)が、安部学院高校(東京)で成富利弘さん(57)=熊本県出身=の指導を受けた。川井梨紗子(57キロ級)、友香子(62キロ級)姉妹と土性沙羅選手(68キロ級)は、栄和人さん(61)=奄美市出身=が監督を務める至学館大(愛知)の出身だ。

 指導者に加え、日本を代表するトレーナーもOBに名を連ねる。体幹トレーニングの第一人者、木場克己さん(55)=曽於市出身。競泳の池江璃花子選手、サッカーの久保建英選手、陸上長距離の広中璃梨佳選手ら、直接指導した12人が東京五輪に出場。「重い道具に頼らず、動きの中で筋力をつける加治佐式トレーニングが源流にある」と説明する。

 加治佐さんの教え子もこれまで10人が五輪に出た。高校生の海外遠征をいち早く導入。「違う言葉、肌の色、文化に早い世代で触れることで世界を意識させた」と言い、「自主性を重んじ、夢とロマンを追う教育を重視していた」と強調する。

 加治佐さんは「“金の卵”を発掘する目と、育てあげる力が大事。日本のスポーツ発展に教え子たちが貢献していてうれしい」と笑顔で語った。

2017年10月、樟南高校(旧鹿子島商工高校)レスリング部の創部50周年を祝うOBら(左から江藤正基氏、加治佐正昭氏、栄和人氏、文田敏郎氏)=鹿児島市のホテル
2017年10月、樟南高校(旧鹿子島商工高校)レスリング部の創部50周年を祝うOBら(左から江藤正基氏、加治佐正昭氏、栄和人氏、文田敏郎氏)=鹿児島市のホテル
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