「お客さんに必要とされる美容師になりたい」と話す山崎こころさん=10月下旬、鹿児島市加治屋町の県理容美容専門学校
世界65カ国の美容関係者がヘアメーキャップの技術を競う「IBIビューティーアワード2025」の学生ヘア部門で、鹿児島市の県理容美容専門学校2年、山崎こころさん(19)=同市=が最高賞のグランプリに選ばれた。「狙っていた賞だが、本当に選ばれるなんて夢のよう」と喜ぶ。昨年のグランプリも同校生徒が受賞しており“2連覇”となった。
学生ヘア部門はカットやカラー、メークを施したモデルの写真をウェブサイトから応募し評価を受ける。
「Linearity(直線性)」と題した山崎さんの作品は、ボブカットを10色でカラーリング。カットのバランスを何度も修正し仕上げた。世界で活躍するヘアメーキャップアーティストらがカット技術や創造性、全体の印象などを審査。サイト上で7月下旬、受賞者が発表された。
挑戦に当たっては、東京にある提携校の講師の特別指導も受けた。「基本ができていないとグランプリは取れない」と助言を受け、白い紙にエアスプレーで濃淡をつけながら円を描くカラーの練習など一から取り組んだ。過去の受賞作の研究もしたという。
鹿児島市内の美容室への就職が内定している山崎さんは「将来は(世界のトレンドをリードする)パリコレクションでメーキャップを担当したい」と目標を掲げた。
同部門では同校の藤崎雲雀(ひばり)さん(19)も8位に入賞した。