JR九州の海老原毅鹿児島支社長(左)に要望書を手渡す県総合政策部の伊瀬知強参事=11日、鹿児島市の同支社
鹿児島県や沿線自治体でつくる県鉄道整備促進協議会(会長・塩田康一知事)は11日、8月の記録的な大雨で運休が続く肥薩線の吉松-隼人の早期復旧を含む12項目をJR九州に申し入れた。湧水町や霧島市の担当者は運休による通学への影響を伝え、代替バスを休日も運行するよう要望した。
県内8路線の沿線市町の担当者らがJR九州鹿児島支社を訪れた。県総合政策部の伊瀬知強参事が、海老原毅支社長に要望書を手渡した。
協議は非公開。県交通政策課によると、JR側は「人手不足や厳しい経営環境の中で対応できるところは真摯(しんし)に対応する」と説明した。運転再開の時期は「精査中」としてめどは示されなかった。
要望項目には、肥薩おれんじ鉄道への運転士の出向など人的支援も盛り込んだ。来年3月のダイヤ改正を前に、沿線自治体は利用者の利便性を考慮した増便などを求めた。