片付けや収納について客席で話すやましたひでこさん=指宿市民会館
片付け術「断捨離」提唱者のやましたひでこさんによる講演会が10月25日、鹿児島県の指宿市民会館であった。「断捨離の智慧(ちえ)~日々をごきげんに生きるために」と題し、住空間にあふれる物との向き合い方や整理するためのコツを紹介した。
やましたさんは国内外で断捨離の考え方を広める傍ら、コロナ禍を機に同市に住民票を移動。日常生活を離れてリフレッシュする「リトリート」構想に取り組んでいる。講演会は市教育委員会などが主催し、市内外から約800人が詰めかけた。
やましたさんは「生活空間に合わせて今の自分に必要な物だけを選び抜き、ふさわしくない物を引き算する」必要性を強調。収納グッズを増やしたり、もったいないとの思いから物を取っておいたりする失敗例を挙げつつ「引き算していくことで本当に大切な物が見え、空間や心にゆとりが生まれる」と呼びかけた。